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【ISPSアンバサダーインタビュー】リディア・ コー「ゴルフだけが全てじゃない。」

「ゴルフだけが全てじゃない。 家族や友達と分かち合う違う人生もある。」

23年の人生に後悔なしと語るリディア。

スポーツ心理学を勉強する夢を抱き、ジュニアにワークライフバランスの大切さを語った。

©Getty Images

2017年HSBC女子チャンピオンズ大会前のイベントにてポーズを取るリディア・コー。

「全米女子オープンも優勝したいし、キャリアグランドスラムも達成したい!」

―16歳でプロに転向し、17歳9か月で史上最年少のロレックスランキング1位になりましたね。23歳の今、ゴルフ人生を振り返るといかがですか?

コー:ゴルファーとしてのキャリアには感謝しかありません。

より良い自分になるためにもっともっと、と努力してきました。

瞬間、瞬間にいい選択をしてきたと思うし、後悔はまったくありません。

唯一、経験したかったと思うのはカレッジゴルフくらい。

でも、若いころからLPGAのメンバーになったことはすばらしい経験になっています。

―若い頃からプロ入りしていたことで、逆にできなかったことはありませんか?

コー:ゴルフでも学業でもトップになれば特権はつきものです。

でも、スクールキャンプや金曜日の午後のパーティー、友達とのお泊り会などの経験は私にはありません。

ただ、その反面、幸運にもいろいろな機会がある。

それが私にとっては重要だと思っているので、できなかった経験を犠牲にしたのではなかったと思っています。

人生の歩みの最後で「すべてが愛おしい瞬間だった」と思えるでしょう。

©ISPS

―早い時期から30歳で引退すると公言してきましたが……。

コー:16歳でプロになったので、実はもう7年目なんです(笑)。

30歳までプレーしたとしても、14年もあるんですよ。

キャリアグランドスラムや全米女子オープンなど、欲しいタイトルはいっぱいあるし、(ずっと)ゴルフと共に生きていく人生もあるとは思います。

でも、私はリタイアした後に勉強したいと思っています。

今も韓国の大学(高麗大学)の心理学科に在籍していますが、ここで学位を取りたいんです。

スポーツ心理学、という大きな分野で、自分のブランドを向上させたい。

その上でスポーツカウンセリングやマーケティングなどでビジネスをすることも考えています。

―リオオリンピックでは銀メダルでしたね。1年延期になってしまった東京オリンピックへの気持ちを聞かせてください。

コー:リオでの経験は、私の人生の中でも最高の1週間でした。

だから、絶対に東京にも出たいんです。

いつもは年間通じてコンスタントにプレーして、メジャーでもコンスタントに結果を出すことを考えていますが、オリンピックでは国を代表してメダリストになることはすばらしい体験でした。

実は、リオでは普通の試合と同じように振る舞い、ナーバスにはなっていないつもりだったんですが、1番ティーに立った瞬間、打てないんじゃないかと思うくらい緊張したんです。

何とか打つことができましたが……。

あとで、ニュージーランドのオリンピアン達やラグビーのスーパースターのリッチー・マコウもいたことがわかったのですが、知っていたらもっと緊張していたでしょうね(笑)。

もちろんみんなの応援はうれしいです。

東京オリンピックもたくさんのゴルフファンにとって特別なものになるはずです。

人生を終えた時にゴルフが与えてくれた一つ一つの瞬間が愛おしいと思えるでしょう。

©Getty Images

―世界のジュニアゴルファーにアドバイスすることはありますか?

コー:私は8時から3時半までしっかり学校で勉強したあと、9ホール回ったりしてゴルフの練習をしていました。

勉強とスポーツを両立させ、バランスを取るのはすごく大切なこと。

ゴルフが世界のすべてではありません。

世界にはゴルフ以外にもいろいろ大事なことがあります。

家族や友達とともに、他の人生があることも知れば、見えてくるものもあるでしょう。

ゴルフだけ、という人生にならないよう、バランスよく生きたいものです。

引退したら心理学を勉強し、自分のブランド力をもっと上げたい。

ビジネスにも生かしたいですね。

©Getty Images

2017年から5年間、PXGとクラブ契約を結んでいるコー。

©Getty Images

2016年リオ五輪では、銀メダルを獲得。左からリディア・コー(銀)、パク・インビ(金)、フォン・シャンシャン(銅)。

©Getty Images

2016年海外女子メジャー第1戦「ANAインスピレーション」でメジャー2勝目。名物の池にダイブして優勝を祝った(優勝者にはバスローブが贈られる)。

©Getty Images

リディア・コー
Lydia Ko

韓国生まれ、ニュージーランド国籍。1997年4月24日生まれ。身長165cm。
5歳でゴルフを始め、6歳でニュージーランドに移住。アマチュア時代は世界ランクで130週連続1位、全米女子アマなどアマチュアのタイトルを総なめ。LPGAツアー「カナディアン女子オープン」では史上最年少の15歳4ヶ月で優勝。同大会で2012〜2013年と連覇を果たしたのち、プロ転向。
2018年LPGAメディヒール選手権で2年ぶりに優勝を果たした。LPGAツアー通算15勝、メジャー2勝。
2016年リオ五輪では銀メダルを獲得。

Text /Junko Ogawa
Photo/Getty Images, ISPS Handa

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