Text/Eiko Oizumi
Photo/日本プロゴルフ協会、Eiko Oizumi
3ヶ月遅れてのシニアツアー開幕となったが、「無事36ホール終えることができて良かった」と語った日本プロゴルフ協会(PGA)の倉本昌弘会長。昨年11月のISPSシニアの大会を最後に、一度はシニアツアーのスポンサーから降りたISPSだったが、今年のコロナによる試合数の減少に、半田晴久会長が見るに見かねて6月、倉本会長に電話を入れたのが今大会の開催のきっかけだった。
「去年、半田会長がPGAがピンチになったらまたスポンサーする」と言ってくださっていたんですが、今年の6月にお電話頂いて、急遽シニアの試合を2大会開いてくださることになりました」
プロアマやプロアマのパーティも実施。そしてマスク、フェースシールド、ビニール手袋の3点セットを無料配布することで、観客を入れての開催となった「ISPS HANDAコロナに喝!!シニアトーナメント」。久しぶりに観客らの拍手や歓声を受けながら、ファンたちのありがたみを改めて実感した選手も多かった。
「観客がいて、歓声や拍手などをもらえたら力が出ますし、プロ魂がでてきますので、皆さんが見ている前でプレーできるのは一番力出ますね」(深堀圭一郎)
「我々プロは見られてナンボの世界。ギャラリーがいて、プレーをするのが本来の姿だと思う。我々が入れることで他のツアーが知恵を絞って「やればできる」ということになればいい」(倉本昌弘)
次回は8月21日〜23日に群馬県・赤城ゴルフ倶楽部で行われる「プロゴルファー誕生100周年記念・ISPS HANDAコロナに喝!! シニアトーナメント」が控えているが、次回はプロアマのゲストもPCR検査を実施し、プロアマパーティ中は透明なシールドを設置して仕切りを作るなどの改善点もあるという。また、観客に対し、先着1000名にお弁当も用意し、さらにエンタメ性を高める工夫をしたいとしている。
トッププロたちの技を観戦するだけでなく、縁日やエンタメを不空して楽しい雰囲気で家族や友人と観戦を楽しむというのがISPS流。今日1日がいい日だったと思えれば、それでいい、と半田会長は語っている。