日本のゴルフ場にも意外と知られていない「ナニこれ？」というものが存在します。
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ゴルフ場に日本泳法の教習所？
日本泳法の教習所があるゴルフ場は、おそらくここだけだろう。
京都ゴルフ倶楽部の上賀茂コースだ。
コース内にある「小池」と呼ばれる池で小学生から70代まで幅広く修練を重ねている。
子供を水の事故から守るため、旧上賀茂村長の発案で1927年（昭和2年）に設立された。
日本泳法とは重さ10キロの石を持ちながら泳ぐなど、かなり独特な泳法だ。
「コースの池で人が泳いでいる」と通報されることも
そもそもこのゴルフ場、生い立ちからして異色中の異色。
終戦直後、連合国軍最高司令官総司令部（GHQ）の軍政部が「軍人のレクリエーションのためゴルフ場を造る」ことを計画。
上賀茂神社の敷地の一部を接収し、工事を開始した。
しかし膨大な費用がかかるため多くの反対もあり一時は暗礁に乗り上げたものの、京都府知事の木村惇が「ゴルフ場が将来の京都の観光資源になる」と推進。
1948年にオープンしている。
つまりゴルフ場よりも先に、日本泳法の教習所ができていたということ。
にもかかわらず、当初はゴルファーの方が取り乱し「コースの池で人が泳いでいる」と通報したこともあったそうだ。
1番パー４に隣接する池で、日本泳法の教習が行なわれている。
ゴルフ場がオープンする前の昭和2年から水泳の練習場があった。
珍エピソード
現在も日本泳法の教習が行なわれている。
上の写真は大正時代に撮影されたもの。
鉄砲を持っているので、何か軍事演習か!?
京都ゴルフ倶楽部 上賀茂コース
http://www.adachi-group.co.jp/kyoto/kamigamo/
Text/Akira Ogawa
Photo/Kyoto Golf Club Kamigamo course
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