日本のゴルフ場にも意外と知られていない「ナニこれ?」というものが存在します。
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1903年、開場当時のサンドグリーンの資料写真が残されている。
サンドグリーンの出来栄えに神戸GCのF・E・レオンハート理事長もご満悦。
1903年に誕生した日本最古のゴルフ場・神戸ゴルフ倶楽部(兵庫県)
日本初のゴルフコースとして知られる神戸ゴルフ倶楽部(兵庫・以下神戸GC)が、設立当初のグリーンを再現。4月9日に公開した。
1800年代の終わり。灌木や雑草が生い茂る六甲山を切り拓き、ゴルフ場を造ったのは英国人の貿易商であるアーサー・ヘスケス・グルームとその仲間たちで、正式に誕生したのは1903年2月27日。
約3か月後の5月24日に開場となった。設計はグルームの別荘「101」で雑談していた折にゴルフ場造りを提案したミルワード・アダムソンらが担当した。
当時は笹とツツジと岩だらけで、芝は生育できない状態。そこで土のティーイングエリアとグリーンが採用された。
当時のグリーンは約18メートルの円形で、ボールがコロがり出るのを防ぐため周囲を「ガッター」と呼ばれる約12・5センチの高さの縁で囲んでいた。
ガッター(縁)にボールが止まった場合、ゴルフシューズ2足分動かせるが、外人と日本人のサイズが違いすぎるため、揉めたこともあったらしい。
カップはいつもグリーンのセンターにあり、ボールをわざとガッターに当てて、ビリヤードのようにラインを変えてカップを狙うテクニックも使われた。
今から3年前、3本のローラーが地中から発見され、クラブハウス裏の物置小屋に積まれていた。
疑問に思ったスタッフが調べてみると、「1番ホールのサンドグリーン」と書かれた写真を発見。
このローラーも写り込んでいたという。これらはサンドグリーンを均すためのローラーだったわけだ。
サンドグリーンの工事中の風景。
Text/Akira Ogawa
Photo/Kobe Golf Club
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