日本のゴルフ場にも意外と知られていない「ナニこれ?」というものが存在します。
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シギラベイカントリークラブ
(沖縄・宮古島)
7番ホール(レギュラーティー184ヤード・パー3)の真後ろをリフト「オーシャンスカイ」が行き交う。
コンペのスタートホールで参加者が集まり、ティーショットを見られていると誰でも緊張するもの。
プロではないので、大勢のギャラリーの前でいいショットをするのは難しい。
実はこのゴルフ場、プレー中に突然ギャラリーが登場するコースとして知られている。
高台の絶景ポイントと白砂のシギラビーチを結ぶリフト「オーシャンスカイ」がゴルフ場を横切っており、7番ホールではティーイングエリアのすぐ後ろを通る。
「リフトに乗っている人がギャラリーになり、プレーヤーは後方に視線を感じながらティーショットを打つようになります。気になる方は非常に気になるようです」と語るのは同コースの白子一好支配人。
特にコロナ禍の前は、ギャラリーも相当騒々しかったようだ。
「中国からのクルーズ船が宮古島に入港していた時期は、その観光コースにリフトでの空中散歩が組み込まれており、中国語が後方で飛び交っていましたね(笑)」
シギラベイCCは全ホールから紺碧の海が見えるゴルフ場。
大海原を見ながらリラックスしてショットできるホールが多いのだが、このホールだけは別だ。
「リフトの乗客がゴルフを知っている方ばかりではないので、前後のリフトに座った仲間同士で大きな声で話される。これでは集中できない、と通り過ぎるのを待たれている方もいるようです」
一方、見られているほうが実力を発揮するタイプももちろんいて、悲喜こもごものドラマがここで生まれているようだ。
「パー3にしては長めの184ヤードで、なかなか1オンは難しいのですが、観客の声援で気合が入りすぎてチョロする人や、グリーンオンして拍手喝采される人など、どちらのパターンもありますね」(白子支配人)。
突然ギャラリーが登場する南の島の極楽ゴルフ。一度体験してみる価値はありそうだ。
Text/Akira Ogawa Photo/Shigira Bay CC
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