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【ゴル経】ゴルフ経済がビジネスのヒント!第1回「ゴルフ産業の低迷から脱却する方法とは ?」

©Koji Kitamura

ゴルフの経済を知ればビジネスのヒントも見つかる!連載第1回のテーマは「ゴルフ産業の低迷から脱却する方法とは ?」

ゴルフ界の救世主「Gちゃれ」と「ゴルマジ!」

©Koji Kitamura

2019年、AIG全英女子オープンでの渋野日向子の優勝で、一気にゴルフ界が盛り上がった。
一見、ゴルフ産業が好調かと思われがちだが、実は厳しい状況が続いている。

日本生産性本部の「レジャー白書」によるとゴルフ人口のピークは1992年の1420万人。
2018年には670万人と半減している。

原因は少子高齢化によるゴルフ対象人口の減少と若い世代のゴルフ離れである。

また、60代以上のゴルフ人口比率が49.7%と高齢化し、逆に10代0.9%、20代4.4%と若い世代のゴルファーは1割にも満たない。

2018年日本のゴルフ関連産業の市場規模は約1.5兆円で、1990年前半のピーク時の50%まで落ち込んでいる。

大学生がコース体験できる「Gちゃれ」

だがその一方で、新しいゴルフファーを創造していこうという明るい話題や動きがある。
大学生を対象にした「Gちゃれ」というプログラムだ。

大学体育の授業にゴルフを導入している講座は全国で約580あるが、10万人規模の学生が体育の授業でゴルフを選択していても、実際は校内での練習ばかりでコースに出てプレーすることは少ない。

そこで全国大学体育連合とゴルフ業界がスクラムを組み、学生がコースを体験するプログラムが「Gちゃれ」だ。

19歳、20歳が無料でゴルフ体験できる「ゴルマジ!」

また、リクルートがゴルフ業界と連携して、19歳、20歳はゴルフ場や練習場を無料で体験できる「ゴルマジ!」も昨年7年目を迎え、多くの若者がゴルフの楽しさを体験している。

ソニーのゲーム「みんなのGOLF」のスマホ版の「みんゴル」が700万ダウンロードを超えて、ゴルフ人口より多くの人がゴルフをしていると評判だ。

ゲームでゴルフへの親近感が高まり、実際にゴルフプレーした場合も上達が早いといわれている。

e‑スポーツ分野のゴルフも含めて、ゴルフというスポーツの定義も見直さなければならない時代にきているのかもしれない。

Text/Hirato Shimasaki
Illustration/Koji Kitamura

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