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【2020年のゴルフ界はこうなる!】ヨーロピアンツアーを大予想

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2020年のヨーロッパツアーの展望を大予想。

注目は2年に1度のお祭り騒ぎ「ライダーカップ」の開催。
欧州選抜にはローリー・マキロイやフリートウッドなどが注目となる。

欧米のガチンコ対決!過去10年で欧州7勝と圧倒的な強さ

欧州のゴルフ界には2年に一度、冬のインフルエンザやノロウイルスのように予定通りやってくる特殊な熱病がある。
欧米選抜チームが国の威信をかけて戦う「ライダーカップ」だ。

2020年は米国のウィスリングストレーツで9月下旬に開催されるが、選抜メンバーが決まるプロセスは、昨年11月の欧州ツアー最終戦「ドバイ・DPワールドツアー選手権」がぞくぞくするようなクライマックスに達するかなり前にすでに始まっている。

2020 RYDER CUP U.S.A.

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2020年の開催地ウィスリング・ストレーツ(GC米国ウィスコンシン州)。
過去、全米プロなど数々のメジャー大会を開催している難コースだ。

欧州ではライダーカップは特別な大会

しかし、ライダーカップという大会は、キャプテンや出場が現段階でほぼ確定的な選手、メンバー入りが見込み薄の選手、大勢のヨーロッパのゴルフファンと、誰の気をも引き込み、話題にしてしまう大きな魅力がある。
もちろん、世界中を飛び回っているゴルフメディアの間でも、ライダーカップは特別なのだ。

どちらのチームが勝つか、スポーツベットも行なわれているが、マスターズや全米オープンなど、海外メジャーといえばとりわけ米国人選手が過去3年に渡り、欧州の選手たちよりも多く優勝しているにも関わらず、このライダーカップとなると欧州選抜が圧倒的に強い。

2年前のル・ゴルフ・ナショナルがいい例だが、18年は4大メジャーのうち米国人選手が3勝した年だった。
しかし、最強選手達を幅広く集めた米国チームにも関わらず、慣れないアウェイのコースで、やる気満々の欧州チームにこてんこてんにやられてしまったのである。

2018 RYDER CUP FRANCE

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フランスのル・ゴルフ・ナショナルで開催された2018年のライダーカップでは、欧州選抜の優勝に大勢のギャラリーが歓喜した。

ガルシアらベテラン勢が抜けても心配無用!

ローリー・マキロイが欧州の顔に ©getty image なる

さて、前回のフランス大会でキャプテン推薦で選ばれ、出場を果たしたセルヒオ・ガルシア、イアン・ポールター、ヘンリク・ステンソンらベテラン勢たちにとって、あの勝利が最後のライダーカップでの勝利になるのではないか? と心配しているゴルフファンもいるかもしれない。

だが、その心配は無用。
確実にこの3人は出場メンバーとして選ばれなくても、副キャプテンとして今後数年間は関わることになる。
チームルームに彼らがいるというだけで、出場メンバーたちに勇気を与えることができるからだ。

仮にブルックス・ケプカが世界ランク1位を保持しようが、欧州のローリー・マキロイも負けてはいない。
米国勢が最も警戒すべき選手であり、欧州の中心人物になると断言できる。

ジョン・ラームやフリートウッドに期待

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また昨年の欧州ツアー「レース・トゥ・ドバイ」で総合優勝したスペイン出身のジョン・ラームも、今年はメジャーチャンピオンになる可能性が高い。

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トミー・フリートウッドの今シーズン3勝目を阻み、多くの優勝のチャンスを失ってきた原因である「短気」を封じ込めることで、冷静に試合運びを演じ、総合優勝。
欧州チームで「最も頼れる選手」の一人であり、ビッグドライブとカミソリのように切れ味鋭いアイアンショットが持ち味だ。
彼はもともとハンデ40の腕前からゴルフをスタートしたが、現在は最速で欧州ツアー6勝を挙げている。
ドバイの最終戦で過去2勝を挙げるなど、大舞台に強い選手である。

若手の台頭がさらに欧州選抜を底上げする

若手の有望株のウィースバーガー    ©getty image

今後8ヵ月間、このチームに加わるニューフェースは誰になるのだろうか?

昨年スコットランドとイタリアで優勝したベルント・ウィースバーガーや、ツアー初優勝したマーカス・キンハルト、全英オープンで6位タイのロバート・マッキンタイヤーなど続々と才能溢れる若手がヨーロッパでも誕生している。

昨年のヨーロピアンツアーでは全46試合中、約3割の13人がツアー初優勝。
年々、才能豊かな若手の選手たちが誕生している。

今年のライダーカップの顔ぶれも、米国以上にフレッシュなものとなりそうだ。

ヨーロッパの2020年注目選手

ローリー・マキロイ Rory McIlroy

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世界ランク2位のローリー・マキロイ。
昨年はメジャー優勝こそなかったものの、プレーヤーズ選手権、ツアー選手権、WGC・HSBCチャンピオンズなど4勝を飾り、フェデックスカップ総合優勝を遂げた。

トミー・フリートウッド Tommy Fleetwood

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英国、28歳。欧州ツアー5勝、世界で通算8勝。昨年は全英オープンで優勝争いの末、2位に。ブリティッシュマスターズのホストを務めた。

ジョン・ラーム Jon Rahm

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スペイン、25歳。米ツアー3勝、欧州ツアー6勝。アリゾナ州立大に進学し、ゴルフ部で活躍した、かつての世界アマチュアランク1位。12月に挙式したばかり。

ロバート・マッキンタイヤー Robert Macintyre

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スコットランド、23歳。チャレンジツアー1勝。17年にプロ入りし、昨年は欧州ツアー賞金ランク11位に入り、ルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いた。

マーカス・キンハルト Marcus Kinhult

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スウェーデン、23歳。ゴルフ一家に生まれ育ち、昨年はブリティッシ
ュマスターズで欧州ツアー初優勝。全米オープン、全英オープンへも出場を果たした。欧州賞金ランク12位。

ベルント・ウィースバーガー Bernd Wiesberger

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オーストリア、34歳。プロ転向は2006年。欧州ツアー7勝、世界で通算11勝。昨年はスコティッシュオープンなど3勝を挙げ、賞金ランク3位に入った。

ユアン・マクリーン(スコットランド)
スコットランドを拠点に海外メジャーを含むゴルフトーナメントを過去20年以上に渡り取材。ハンデは12以下になったことはない。

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