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【ISPSアンバサダーインタビュー】 アーニー・エルス「チャンピオンズツアーとビジネスの両立を」

©Kazuo Iwamura

ISPSのアンバサダーを務めるアーニー・エルスにインタビュー。

「シニア入りした今後は、チャンピオンズツアーに出ることも楽しみだが、ビジネスも両立させたいね」と語るメジャーチャンピオン。
自閉症を持つ子供の父親として現在の活動の様子を語ってくれた。

「視覚障害者のゴルフイベントで、目隠ししてのショットにトライしたのですが、見事に失敗してしまいました」

―昨年の10月17日に50歳になられて、PGAツアーチャンピオンズ(シニアツアー)の出場資格も得られましたね。
お忙しそうですが、近況を教えてください。

エルス:昨年はコースのデザインや食品会社、酒造メーカーとの仕事など、他のビジネスに時間を取られてしまいました。

でも試合に出るのは好きですし、出る以上はいいスコアを出したい。

練習ができず、フラストレーションもたまりました。

幸い私は、体の方は問題ないので、練習をしっかりやって、試合に出たいと思っています。

チャンピオンズツアー(シニアツアー)にも、それほど多くはないですが、出るつもりです。

長年競い合った仲間とまた試合で戦えるのは、とても楽しみです。

自宅のあるサニングデールGC(イングランド)で全英シニアオープンも開催されますし……。

©Kazuo Iwamura

―グレッグ・ノーマンは副業で成功しており、祖国の先輩であるゲーリー・プレーヤーは試合に出続けるタイプでしたね。
あなたはどちらの道を選ぶのですか?

©Kazuo Iwamura

エルス:私はビジネスだけとか、ゴルフだけとか、どちらかを取るのではなく、両方ともバランスよく両立させていきたいと思っています。

チャンピオンズツアーは、レギュラーツアーとは違い、ある意味ボーナスのようなものだと思っています。

チャンピオンズツアーというのは、参加する権利を得たこと自体が名誉なこと。
だからある意味、楽しみながらツアーを戦いたいと思っています。

―昨年末にはプレジデンツカップ(米国チームと世界選抜チームの対抗戦、豪州・ロイヤルメルボルンGCで開催された)の主将(世界選抜)も務められましたね。

エルス:新しいストラクチャー(編成法)を導入し、データを重視して選びました。

選手同士のプレースタイルや各部門の成績などを比較分析して、明確な企図を持って組み合わせを決めたんです。

選手同士の相性などというあいまいなものを排除した結果、若くていいチーム編成になりました。

©Kazuo Iwamura

プレジデンツカップでは負けてしまって残念。
しかし今までになくいいチームだった。今度は勝ちたい!

―そのプレジデンツカップには半田晴久氏が会長を務めるISPS(国際スポーツ振興協会)もスポンサーに加わり、同じ会場で障害者ゴルフの1日だけの対抗戦を行ないました。
ISPSのインターナショナルアンバサダーも務めていらっしゃいますね。

©Kazuo Iwamura

エルス:はい、ISPSの活動は素晴らしいことだと思っています。

大会の行なわれたオーストラリアでは、ISPSがツアーのメインスポンサーを務めるなど多くの活動をしていて関わりも深いですね。

ISPSがサポートしている視覚障害者のゴルフイベントで、一度目隠ししてのショットにトライしたのですが、見事に失敗してしまいました。

見えなくてもゴルフをすること自体、素晴らしいことです。
障害者への支援をする半田会長の姿勢に感銘を覚えます。

―ご子息のベンくんが自閉症だとお聞きしています。
そうした団体への支援活動もされていますね。

エルス:10年以上、妻と共にかなり力を入れて活動しており、ベンは、今17歳になりました。

ISPSもチャリティ活動には熱心ですが、この先、何かタイミングが合った時に、ぜひ一緒にチャリティ活動できればと思っています。

©getty image
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昨年12月にオーストラリア・メルボルンで行なわれたプレジデンツカップ では、米国選抜の主将タイガー・ウッズとともに世界選抜のキャプテンとして大会を盛り上げた。

©Kazuo Iwamura

昨年11月のISPSハンダ・HANDA Watch World・カップに参加したエルス。
リズル夫人も来日し、富士山をバックに記念撮影。

©Kazuo Iwamura

息子のベンくんが自閉症だとわかった時から、エルス夫妻の自閉症患者へのチャリティ活動が始まった。現在でもチャリティコンペなどを実施している。

©Kazuo Iwamura

チャンピオンズツアーは、参加する権利を得たこと自体が名誉なこと。

©Kazuo Iwamura
©Kazuo Iwamura

Interview/Eiko Oizumi 
Text/ Akira Ogawa
Photo/Kazuo Iwamura

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