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いいプレーをしているのに勝てない…… 自信をなくしそうになった上井に ゴルフの神様が後押し

2020年10月16日

ISPS HANDAコロナに喝!! チャリティ・チャレンジトーナメント

開催日程:2020年10月14日〜16日(3日間競技)

開催会場:ロックヒルGCレイクコース(茨城県)

Text & Photo/Eiko Oizumi

優勝した上井邦浩(中央)とJGTO青木功会長(左)、ISPS半田晴久会長(右)。優勝賞金360万円が授与された。

男子ゴルフツアー「JGTO」との共催によるエキシビショントーナメント「ISPS HANDAコロナに喝!! チャリティー・チャレンジトーナメント」の最終日、65をマークした上井邦裕が5打差を逆転し、通算21アンダーで優勝した。

「今週、腰に少し不安があったんですけど、あまり無理しないようにプレーしていた。ショットは悪くなかったが、最初にパターを外したりしたので、なかなか波に乗れなかった」

 上井は芹澤信雄をリーダーとする「チーム芹澤」の一員。最近はコロナ禍ということもあり、師匠には会えていないが、「頑張れよ」という連絡は時々くるという。2005年にプロ転向し、2008年に初シードを獲得しているが、ツアー未勝利。2010年「VanaH杯KBCオーガスタ」では初めて単独首位で最終日を迎えたが、序盤に崩れて5位に終わった。

 その後も何度か優勝争いを繰り広げ、過去、最終日最終組は7回経験しているものの、終盤に崩れて優勝を逃す、というパターンが続いている。先日、石川遼がホスト役を務めたチャレンジツアー「石川遼everyone PROJECT Challenge」では首位に2打差の2位タイだった。

「前からチャレンジツアーでも勝てると思ってやっていて、勝てなかったので、自信をなくしかけていた。自分がいい感じなのに、なんで勝てないんだろうな、と。だから今日も勝てないと悪い流れになりそうなので、なんとかそれを止めたかった」

 コロナでツアーが中断中、飛距離アップと方向性アップのため、肉体改造やスイング調整に取り組み続けてきた。ISPSアンバサダーの谷原秀人が9月に開催された「ISPS HANDA医療従事者応援 ジャンボ尾崎記念 チャリティトーナメント」で優勝したが、その谷原と同じトレーナーについて取り組み、谷原からもアドバイスをもらうこともあるという。

「夏に谷原さんと一緒に回っていて、この前のISPSの試合で谷原さんが勝ったので、そこで力をもらって“俺も勝てるかな?”と思ってました(笑)」  ISPSの試合で1ヶ月前に優勝した谷原秀人が、日本最高峰のナショナルオープン「日本オープン」で優勝争い。終盤にスコアを崩し、惜しくも2位となったが、上井もチャレンジツアーだけでなく、レギュラーツアーでの優勝争いも間近かもしれない。

いけす釣りを楽しむ上井邦裕(右)。中央は2位に入賞した鍋谷太一、左は松村道央。

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