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どんな人も楽しめるタイガー・ウッズ初のパブリックコース「ペインズバレー・ゴルフコース」

海外旅行が自由にできる時期が来たら絶対に回ってみたい!
誰もがプレーできるタイガー・ウッズのコース

タイガー・ウッズの設計コースは、これまで全てプライベート(メンバー)コースであり一般ゴルファーがプレーするのは至難の技だった。

しかし昨年、誰もがプレーできるパブリックコースがミズーリ州に完成!

その全貌をお伝えしよう。

©TGR Design

 

Payne’s Valley Golf Course

飛行機事故で亡くなった名プレーヤー「ペイン・スチュワート」にちなみ名付けられたゴルファーの秘境。

©Getty Images

岩層が剥き出しの、まるで映画のセットのような18番ホール奥の風景。

©Getty Images

ミズーリ州オザークの美しい自然に囲まれたペインズバレー。大きな池を配し、戦略的なコースに仕上げている。

©Getty Images

上空から撮影されたコース。ところどころ岩が剥き出しになっているのが特徴。

 

ペインズバレーゴルフコース

●全長:7370ヤード・パー72(18ホール)+19番ホール(112ヤード・パー3)
●住所:1250 Golf Club Drive, Hollister, MO 65672 U.S.A.
●HP:https://bigcedar.com/golf/paynes-valley-course/
●料金:4~10月は275ドル(大人・19H)、17歳以下の子供は85ドル。3月と11月は235ドル(大人・19H)、子供85ドル。12月は180ドル(大人・19H)、子供75ドル。
●備考:冬季はクローズしていたが、3月6日よりオープン。貸しクラブあり(キャロウェイ・ボール1スリーブ付きで65ドル)。宿泊とセットのお得な料金もあり。

戦略的でどんなレベルの人でも楽しめるタイガー・ウッズ初のパブリックコース

©TGR Design

深く浸食された高原地であるオザークの山々に囲まれたリゾート地にコースが完成。

©Getty Images

フェースマスクを着用しながら、サインをするタイガー。

©Getty Images

タイガー・ウッズのロゴ入りのティーマーク。

 

「ボールを紛失しづらいコース」を造りたかったタイガー

©TGR Design

タイガー・ウッズがこれまで設計したコースは、全てプライベート(メンバー)コースだったが、この度初めて誰もがプレーできるパブリックコースをミズーリ州のオザーク山脈にある「ビッグシダーロッジリゾート」に完成させた。
その名も「ペインズバレーGC」だ。

ペインとは、全米オープンチャンピオンであり、飛行機事故で若くして亡くなった、ミズーリ州オザーク出身のPGAツアープレーヤー、ペイン・スチュワートのこと。
彼に敬意を表してゴルフ場名が付けられた。

周囲は美しい自然に囲まれているが、コース内には大きな池や岩層剥き出しの切り立った崖などもあり、非常にドラマチックな光景が広がる。
広大な土地に全長7370ヤードの18ホールが広がるが、初心者から上級者まで幅広く楽しめるようになっている。
フェアウェイは広く、「ボールをなくさないようなコースを造りたかった」とタイガーは語っている。
どんなレベルのゴルファーでも、次打をいかに攻めるか、どのような角度で打っていけばいいかなどを考えなければいけない戦略的なコースに仕上がっているのが特徴だ。

また、圧巻はエクストラホールとして造られた19番ホール・パー3。
グリーン奥は岩肌剥き出しの崖が壮観で、滝もあり、アイランドグリーンに向かってショットを放つホール。
まるでアドベンチャー映画のセットのような非現実的な空間が広がっており、ここはマストプレーのエキストラホールだ。

世界的にコロナが収束しない限り、海外へゴルフ旅行に出かけることが難しい世の中だが、この騒ぎが落ち着いたら、タイガーのパブリックコースに足を運んでみてはいかがだろうか?

米国VSヨーロッパの対決
「ペインズバレーカップ」開催

©Getty Images

「ペインズバレーカップ」というエキシビションマッチでコース開場のお披露目がされた。ジャック・ニクラスとゲーリー・プレーヤーのレジェンド二人も集結。右からローリー・マキロイ、タイガー・ウッズ、ジャック・ニクラス、ゲーリー・プレーヤー、ジャスティン・トーマス、ジャスティン・ローズ。

©Getty Images

J・トーマスとタッグを組み、R・マキロイ&J・ローズ組と対戦したタイガー。

 

2020年9月22日、コースのお披露目の日にチャリティ・エキシビションマッチ「ペインズバレーカップ」が開催され、世界のトッププロたちが集結した。
フォーボール、フォーサム、シングルスというように「ライダーカップ」と同じ方式で開催され、タイガー&トーマス組(米国チーム)VSマキロイ&ローズ組(欧州チーム)で争われたが、最終19番ホールでトーマスがベタピンにつけ米国チームが勝利した。
なおこの大会のチャリティ金は「ペイン・スチュワートファミリー財団」「AJGA」「ファーストティ」などに寄付された。
コースデザイナーのタイガーは「ペインズバレーは私が設計した初めてのパブリックコース。こうしてペインズバレーカップでお披露目できて光栄だ」と語っている。

Text/Eiko Oizumi
Photo/TGR Design by Tiger Woods、 Getty Images

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