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なぜISPSは、遺恨を残していたJGTOと 再び手を組んだのか?

「ISPS HANDAコロナに喝!! チャリティ・チャレンジトーナメント」

開催日程:2020年10月14日〜16日(3日間競技)

開催会場:ロックヒルGCレイクコース(茨城県)

「ISPS HANDAコロナに喝!! チャリティレギュラートーナメント」

開催日程:2020年10月29日〜31日(3日間競技)

開催会場:五浦庭園CC(福島県)

Text & Photo/Eiko Oizumi

JGTOの競技部統括部長の浦山豊氏と談笑するISPS半田晴久会長(左)

JGTOとISPSとの不和は、今から2年前の「ISPS HANDAマッチプレー選手権」に遡る。

 2012年から2018年まで、国内男子ツアーのスポンサーを務めてきたISPSだが、前述の「マッチプレー選手権」では「JGTOの対応に、疑問を感じざるを得ないことがいろいろあった」としISPSはJGTOに対して激怒。もともと2019年に開催を予定していた「ISPS HANDAマッチプレー選手権」や「ISPS HANDA東京オープン」「ISPS HANDAチャレンジカップ」の3大会の中止を決め、スポンサーから撤退していた。その後、JGTOからISPSに対して比例に対する謝罪があったという。

 そして今年に入り、コロナウイルスの影響で、男子ツアーは今のところたった1試合しか開催できていない(しかも無観客)。この状況に半田会長は

「年間10試合を割ると、ツアーとして危機的な状況。2018年にスポンサーを休む決断をした時、レギュラーツアーが10試合を割ったら、またスポンサーすると約束しました。人生を賭けて、ひたむきに練習する選手のことを思えば、気の毒でなりません。だから自らJGTO本部に出かけ、選手たちのために今までのことは水に流して新たな関係を築くことにしたのです」

とし、急遽JGTOとの共催でチャレンジ1試合、レギュラー1試合を開催することにしたと言う。これらの2大会は公式戦ではなく、エキシビション形式のチャリティトーナメントのため、賞金ランキングには加算されない。なぜ公式戦にはしないのか? それはコロナウイルスのため入国できない4割のシード選手が日本でプレーできないため、公平を期すためにエキシビション形式を取り、賞金ランキングには影響しない形を取ったからだ。

「しっかりJGTOさんには正式に謝罪して頂きましたし、遺恨は残しません。ツアーの人たちも前向きにより良いものを作っていこうと頑張っておられますし、私も前向きに明るくゴルフ界を盛り上げていきたいと思っています」

 今年の11月には賞金3000万円で、男子・女子・シニアの3ツアーの選手による「ゴールデン・ミックスコンペ」を開催する案を明かした半田会長。来年にはJGTOの2試合のスポンサーを務める可能性も示唆した。 

 ISPSとJGTOの2年ぶりの和解をきっかけに、来年は男子ツアーの活性化に期待したいところだ。

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