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オリンピックゴルフ現地レポート
世界一、メジャー優勝、金メダル
3つを1年で達成した驚異的な23歳

(中央) 金メダル/ネリー・コルダ(米国)。 1998年7月28日生まれ。2016年プロ入り。今年は「全米女子プロ」でメジャー初優勝を遂げ、ツアー6勝。世界ランク1位。姉ジェシカもプロゴルファーでともに転戦。177cmの長身を誇る。 (左) 銀メダル/稲見萌寧(日本)。 1999年7月29日生まれ。2018年プロ入り。ツアー通算8勝で、今季だけで「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」など7勝を挙げ、驚異の強さを誇っている。ツアーの平均ストローク、パーセーブ率ともに1位。 (右)銅メダル/リディア・コー(ニュージーランド)。 1997年4月24日生まれ。2013年プロ入り。韓国ソウル出身。海外メジャー2勝を含む、米ツアー16勝、その他1勝。韓国で生まれ、6歳の時にニュージーランドに移住。アマチュア時代から天才的な活躍を見せる。ISPSアンバサダー。世界ランク5位。 ©️IGF

狙った獲物は逃さないライオン

女子ゴルフは、米国のネリー・コルダが金メダル、日本の稲見萌寧が銀メダル、「リオ五輪」で銀メダルだったニュージーランドのリディア・コーが銅メダルを獲得した。ネリー・コルダは、姉ジェシカもプロゴルファーで、米ツアー6勝を挙げている選手。今回は姉妹揃って東京オリンピックに出場したが、両親は元テニスプレーヤーで、母はオリンピック選手にも選ばれたほど、というスポーツ一家に生まれ育った。

「良い気分だわ。生まれて初めてオリンピックというユニークな経験をして、楽しかった。自分自身以上に、国のためにプレーしたんですからね」

 コルダは今年の6月に「全米女子プロ」でメジャー初優勝を遂げて、世界ランク1位に上り詰め、その上オリンピックで金メダルまで獲得できた。狙いを定めたら、何が何でもものにする│両親はそんな彼女を子供の頃から「ライオン」と呼んでいたそうだ。まさに彼女は狙った獲物は逃さない「ライオン」。ゴルフ界の女王は百獣の王のように貪欲で、ひたすら強い。

米国のコルダ姉妹は、両親と弟がテニスプレーヤーというスポーツ一家に生まれ育った。「五輪マークと撮影したい」と伝えると、ネリーは上段の五輪の輪まで登ってくれた。 ©️Eiko Oizumi
妹ネリーの金メダルを祝福して、グリーン上に駆けつけた姉のジェシカ(右)。 ©️IGF

リオに続いてメダルを獲得した唯一の選手

さて、金・銀のメダリスト2人が五輪初出場だったのに対し、リディア・コーは、2016年「リオ五輪」に続き、2大会でメダルを獲得した唯一の選手となった。

「オリンピックは特別な場所。母国ニュージーランドのために戦うのは光栄だし、そこで2回メダルを獲得できて嬉しい」

 彼女は韓国で生まれ育ったバックグラウンドを持ち、両親は今、韓国に住んでいるという。ニュージーランド代表としてプレーするが、自分のルーツはどこにあるのか、ということは忘れたことはない。「韓国生まれでニュージーランド代表としてプレーすることに誇りを感じる」と語っている。

177センチという長身のネリー・コルダ。現在、世界ランク、LPG
Aツアー賞金ランク、「レース・トゥ・CMEグローブ」ランク1位、と圧倒的な強さを誇る。©️IGF
祝! 稲見萌寧
日本人ゴルファー初の銀メダル獲得!! ©️Eiko Oizumi

Text/Eiko Oizumi

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