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世界ランクの高い試合を日本で!
国内初の欧州男子ツアーを来春開催

Text/Eiko Oizumi
Photo/ISPS

左から日本ゴルフツアー機構(JGTO)・広報担当理事の佐藤信人、リモート出演したISPSアンバサダーの尾崎将司、国際スポーツ振興協会(ISPS)半田晴久会長、日本ゴルフツアー機構(JGTO)・競技担当理事の田島創志。

 先日、都内ホテルで記者会見が開かれ、「ISPS HANDA欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」を開催すると発表。日程は2022年4月21日〜24日で、茨城県・PGM石岡GCにて開催される。

 今大会は、欧州ツアー(現DPワールドツアー)と日本ゴルフツアー機構(JGTO)の共催試合で、ISPS(国際スポーツ振興協会)はタイトルスポンサー(特別協賛)。賞金総額は200万ドル(約2億2500万円)で契約期間は3年間だ。出場選手はDPワールドツアーから83名、日本ゴルフツアーから41名、招待選手8名の、合計132名。招待選手とはスポンサー推薦で出場できる選手のことで、プロ6名、アマ2名を招待するという。その内訳は、ISPSの契約選手だけでなく、欧州の障害者ゴルファーであり、ISPSアンバサダーのブレンダン・ローラーや日本のトップアマチュアなども招待する予定だ。72ホール・ストロークプレーで行なわれ、上位65名+タイの選手が決勝ラウンドに進出。DPワールドツアーランキング及び日本ゴルフツアーの賞金ランキング対象試合となっており、優勝者は2022年シーズンの残り試合及び、以後2年間のDPワールドツアー、日本ゴルフツアーの出場資格を獲得できる。

また、DPワールドツアーランキングポイント2750ポイントを獲得できるため、「レース・トゥ・ドバイ」のツアー最終戦「DPワールドツアー選手権」へ向けて、出場権を獲得するための大事なポイントを獲得できることになる。日本から世界の舞台で戦う最大のチャンスを、今大会で得ることができるのだ。(ちなみに2021年「レース・トゥ・ドバイ」総合優勝者はコリン・モリカワ。最終戦「DPワールドツアー選手権」で優勝し、ダブル優勝となった)

「日本人選手に、海外へ出て欲しい。欧州の選手たちに日本の良さを知って欲しい」と語るISPS半田晴久会長。

 ISPS半田晴久会長は、会見で次のように語った。
「約10カ月間かけて、大会開催の発表に至りました。80ページ以上の契約書を欧州ツアーと何度もやりとりしながら修正し、双方が徹底的に納得するまで議論を交わした結果、トーナメントを開催する運びとなったのです。DPワールドツアーとの共催は、国内男子ツアーでは初の快挙。ISPSハンダは世界各地の多数のツアーと関係を深めていますが、なかでもDPワールドツアーとの関係は特別なもの。私も同ツアーの名誉会員を務めています」

「閉塞感のある日本ゴルフ界に風穴をあけたいと思っています。80人以上来る欧州の選手たちに、日本の良さを知って欲しいし、日本人選手たちにもこれを機に海外に出て欲しい。英語が話せるだけではダメで、人付き合いもうまくやりながら、ネットワークを広げて欲しいと思っています」

 以前より「世界ランクの高い試合をやりたい」と語っていた半田会長。国内では、PGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ」に次ぐ世界ランク獲得ポイントの高い試合となる予定だが、その結果、「マスターズ」や「全英オープン」などのメジャーに、出やすくなるというメリットもある。あとは出場選手の世界ランクに左右されるところもあるので、現段階で優勝者は何ポイントもらえる、ということは言えないが、海外ツアーでの転戦を夢見る日本人選手にとって、非常に大きな足がかりとなることは間違いない。

 なお、ISPSのゴルフイベントといえば、焼き芋、アイス、豚汁などの食べ放題のほか、選手向けの「いけすの釣り堀」などが有名だが、これらのイベントについてはDPワールドツアー側に打診中。「ゴルフ文化の創造」の一環として行なわれている薪能や花火、プロレスなどのイベントについても、DPワールドツアーとの競技で最終決定されるという。

記者会見場にも恒例の焼き芋やアイスの食べ放題コーナーが。

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