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    取り戻した池村寛世。

先輩のアドバイスでスイングを
取り戻した池村寛世。
プロ入り9年目にして涙のツアー初優勝

優勝した池村寛世(中央)とISPS半田晴久会長(左)。右は、能楽師の辰巳満次郎氏。
Photo/Eiko Oizumi

Text & Photo/Eiko Oizumi
Photo/大会事務局

 鹿児島のサツマイモ農家に生まれ、10歳の時に父の影響でゴルフを始めた池村寛世。高校2年生だった2012年に豪州に留学し、翌年にプロ転向を果たした若きベテランが、プロ入り9年目にして涙のツアー初優勝を飾った。 「同級生の比嘉一貴くんは2勝していて、置いていかれてるな、という気持ちがあった。僕の地元の先輩の稲森プロとか香妻プロ、出水田プロがみんな勝っていて、自分が勝っていないのが悔しくて、そこを今年に入る前に考えながら練習したり、トレーニングしていた。自分が勝てるなんて想像できなかった」

キャディを務めた恋人の坂口琴音さん(左)とともにツアー初優勝を飾った池村。 Photo/大会事務局

 今年の前半戦は予選落ちが続き、80を切るのもやっと、というくらい低迷していた時期もあったという。そんな時、心の支えとなってくれたのが、恋人であり、今回キャディを務めた坂口琴音さんの存在。コロナ禍ではキッチン付きの部屋を借りて、食事を作ってもらったり、夕方遅くまで練習に付き合ってもらい、「ちょっとずつ練習すれば大丈夫だよ」とポジティブに声をかけてくれたのが、心の支えになった。

スイングに対するアドバイスをくれた谷原秀人(左)と予選ラウンドは同組でラウンドしていた池村(右から2番目)。 Photo/Eiko Oizumi
谷原秀人と武藤俊憲からの助言もあり、「別人のスイングのように変わった」と話す池村(左)。Photo/Eiko Oizumi

 また、技術面では谷原秀人と武藤俊憲から練習法に関するアドバイスをもらったのが大きかったという。それまで思うようなゴルフができなかったのが、今では別人のように楽しくゴルフができている。

 今回の優勝がラッキーで終わらないようにしたい語った池村。ライバルで友人の比嘉からも刺激をもらいながら、今後も謙虚に優勝を狙う。

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