Text/Eiko Oizumi
Photo/Yoshitaka Watanabe
昨年は新型コロナウイルス感染拡大のため、中止となった男・女・シニアの3ツアー対抗戦「Hitachi 3ツアーズ選手権」。今年は2年ぶりに千葉県・大栄カントリークラブで、有観客で開催され、東京オリンピック銀メダリスト、稲見萌寧らJLPGA(女子ツアー)チームが2019年に続いて通算6勝目をマークした。
今大会は、チャリティイベントで、各ツアー最強メンバー7人ずつが参加。PGAチーム(男子シニアチーム)、JGTOチーム(男子ツアーチーム)、JLPGAチーム(女子ツアーチーム)の3チームがダブルスで争う。9ホールを1ステージとして各ペアのスコアをポイント換算して争う団体戦で、午前の1ステージ(ベストボール方式)・3マッチ(1組6人×3マッチ)午後の2ステージ(オルタネート方式)・3マッチ(1組6人×3マッチ)の合計2ステージ、6マッチで各チームの獲得した合計ポイントにより順位が決定する。
東京オリンピック銀メダリストで、今シーズン賞金女王の稲見萌寧擁するJLPGAチームは通算24ポイント、男子ツアー賞金王のチャン・キムや金谷拓実らを擁するJGTOチームは通算20ポイント、シニアツアー賞金王であり、稲見萌寧と同じ練習場(北谷津ゴルフガーデン)に通う篠崎紀夫を擁するPGAチームは8ポイントで、JLPGAチームが2019年以来の連覇での優勝。通算6勝目を挙げた。
「前半は西村優菜ちゃんと2人でベストスコアのホールだったんですけど、交互にバーディをしっかり取れて本当に楽しく回れた。後半は西郷真央ちゃんと1ボールで戦って、私のミスから始まったんですけど(笑)、最終的には交互にうまくいけてよかったかなと思います」(稲見)
平均年齢が23.4歳という非常に若いチームの中で、今シーズン「アース・モンダミンカップ」で優勝したチーム最年長の菊地絵理香は「連覇といってもメンバーは変わるし、その難しさがあった中でも連覇できたのは嬉しい。この若い選手たちみんなの総合力がすごく高くて、そのおかげで優勝できたと思うので、本当にいい1年の締め括りになった」と語った。
なお、今大会のMVPは、1〜2ステージを通して勝利し、ポイント獲得に貢献した西郷真央が獲得した。