Text & Photo/Eiko Oizumi
ISPS専属契約・酒井美紀の「パンが好き」の一言で実現したパンの山。初日は1000個、2日目は1500個のパンを用意し、出場選手、キャディ、関係者らに振る舞った。
これは半田会長のアイデアで、女子プロたちを励まし、勇気づけるための「ジャ・パン作戦」。「じゃあ、パンを食べて頑張ろう!」と言う半田氏ならではの“ダジャレ”だ。「ダロワイヨ」と「ジョアン」のフランスの2大パンの名店から毎日1000個以上のパンやマカロンを取り寄せ、選手たちはプレーの前に、あるいは合間にパクついた。
「素直に嬉しい。選手たちも喜んでいたので、本当にパンは良かったと思います。好きなパンはクロワッサンです」(酒井美紀)
なお、これらのパンは食べ放題だが、コース内で食べるために用意されたもので、家に持ち帰りたい、家族に食べさせたい、夜食にしたいなどこっそりと「持ち帰り」は禁止。あるいはギャラリーがクラブハウス内に入り、パンを持ち逃げした場合は「ルパン三世の一党」と名付けるなど、こんなところにも大会を面白おかしく実施しようという半田氏のユーモアが感じられる。
なお、この「ジャ・パン作戦」は今後、ISPSの女子の大会では慣例化するそうだ。
●ダロワイヨとジョアン
「ダロワイヨ」は1802年創業のフランスを代表する美食の名店。1682年、シャルル・ダロワイヨがルイ14世時代のヴェルサイユ宮殿で、フランス王家の食膳係を務めていた頃に遡る。
また、「ジョアン」は1942年にパリで1号店を開業した老舗の人気パン屋。三越百貨店などで展開している。シナモンブレッドが人気。
パンやマカロンをスタート前やプレー中に頬張り、小腹を満たした女子プロたち。