メジャー2連覇ならず
「3日目の後半で、ゲームを壊したのがすごく悔しいが、悪いなりにそこそこできた」 松山英樹
予選ラウンドは、昨年の「全米オープン」チャンピオンのB・デシャンボー(左から2人目)、「全米プロ」チャンピオンのコリン・モリカワ(右)とのラウンドとなった「マスターズ」チャンピオンの松山英樹。
練習日のラウンドを終えてTVのインタビューに笑顔で応える松山英樹。
東北福祉大の後輩、金谷拓実(右から3番目)と練習ラウンド。その右隣は目澤秀憲コーチ、右はテレビ解説者として取材していたPGAツアー優勝者の今田竜二。
「マスターズ」での優勝を祝福するスチュワート・シンク。彼も今季2勝を挙げ、絶好調だ。
【練習日】
マスターズ後は、自分の中で何か変化があったか?
帰国して2週間の隔離があっても、クラブを触りたいという気にもなれなかった。
いつもなら優勝しても「あそこでこうしておけばよかった」とか反省するんですが、今回はまったく思い浮かばなかったんで、それは今までにない感情だった。
新たな発見。
全力を出し切ったんだなと、クラブを置いてでも休もうという気になった。
メジャーチャンピオンとして 連覇がかかるが、意気込みは?
期待されるとは思うが、そう簡単ではないことは僕が一番わかっている。
ここまで僕以外の日本人が勝てなかったのは、それだけ難しいということ。
しっかり準備して、今まで通りにやればチャンスはあると思う。
優勝目指して頑張りたい。
【初日・73 通算1オーバー、41位タイ】
今日のラウンドを振り返って
風は少しあったが、思ったよりもよかった。
自分自身の調子は上がってきてなかったんで、首位と6打差で終わってよかった。
ショットは?
いいところがないのが、逆に苦しい。
悪いところも何か所かしかないけど、フィーリングがよくないんで、アグレッシブにピンを攻められなかった。
いいショットはなかったけど、フェアウェイにいったり、グリーンに乗ったりはあった。
自信を持って打ててないのが一番ひっかかる。
【2日目・68 通算3アンダー、4位タイ】
今日は6バーディ、2ボギーの4アンダー。通算3アンダーのナイスプレー!」
昨日終わったあと、どうかなと思っていた部分があったので練習したが、よくはならなかったけど、少し気づきがあった。
それをやってみればどうかなと思ってやってみたが、1番は曲がってしまって不安だった。
だが、徐々にショットが安定してくるのがわかったので、楽にプレーができた。
ショットに関してはだいぶ戻ってきたなというのはあり、最終ホールのティーショットも自信を持って打てた。
風の中で低い球を打とうとか余計なことをしないようにしたのがよかったかな、と。
メジャー連覇に向け、いい位置で週末を迎えるが……
そこに対する気持ちはすごくあるが、まだそこまで思える状態じゃないのも正直なところ。
明日から今の調子では技とかいろんな引き出しも含めて、いっぱいいっぱいな感じがある。
今日、あまり余計なことをせずにできたというのは大きな自信になったし、ちょっとしたことで球を曲げたりもできると思うので、1回リセットできたらいい。
【3日目・76 通算1オーバー、23位タイ】
コメントせず、コースを後にした。
【最終日・72 通算1オーバー、23位タイ】
4日間を終えて……
うまくいった部分も多少なりともあったが、なかなかうまくいかなかったところも多かった。
今日は風が逆になったが、 プレーしやすい風だったか?
どっちもしにくかったな、と(苦笑)。
アゲンストとフォローのホールが入れ替わる感じだが、今日の風はスタートと上がりは(フォローで)楽だが、その間の途中がしんどいので、どっちも難しかった。
(最終日は1~4番と14~18番までがフォローの風、6~9番と10~13番までがアゲンストの風だったが、1~3日目までは逆の風が吹いていた)
練習不足がかなり気になっていたとのことだが、改善されたか?
2日目はいいプレーができたので、その流れでできるかなと思ったが、昨日の後半でゲームを壊してしまったところがすごく悔しい。
ただ昨日の後半だけが特別悪かっただけで、あとは悪いなりにもそこそこはできたと思うんで、悪い部分の底上げができればまた上位で戦えるんじゃないかと思う。