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障害者ゴルフに貢献30年。ISPS半田晴久会長が欧州ツアーCEOから表彰。

ヨーロピアンツアー「ブリティッシュマスターズ」を開催中のヒルサイドGCへISPSの半田晴久会長が訪れ、ヨーロピアンツアーCEOキース・ペリー氏より「長年の障害者ゴルフへの貢献」が認められ、表彰された。なお、オナラブルアンバサダーの称号とともに記念のシルバー製のプレートが半田氏に贈られた。

「障害者ゴルファー、盲人ゴルファーをサポートする活動を始めて30年。こうしてISPSの活動が世界に認められ、このようなすばらしい賞を頂いて、とても光栄に思います。今後も活動を続けていき、50年も継続すればもっと世界の人に障害者ゴルフが認められるようになるでしょう。日常の当たり前のことのようにみなさんに認識してもらえれば、と思います」

 半田氏は1988年、日本で最初にブラインドゴルフ倶楽部(現・特定非営利活動法人 日本ブラインドゴルフ振興協会。JBGA)を設立し、日本に始めてブラインドゴルフを紹介した「日本のブラインドゴルフの父」として知られているが、その後英語圏を中心に活動が世界的に広がっている。当初4人の日本人ブラインドゴルファーだったのが、今や200人以上もの会員数に拡大し、2年に1度、各国持ち回りでワールド選手権を開催している。また、98年には半田氏の呼びかけにより、5カ国参加の世界盲人ゴルフ協会(IBGA)が設立され、ブラインドゴルフの世界的な運営推進を行っている。

「私は画家であり、小説家であり、はたまた歌手でもありますが、これらの文化的なこと以上に“スポーツの力”を信じています。スポーツ、特にゴルフは、国籍、肌の色、男女の差、初級者か上級者かなど一切関係なく、どんな人でも楽しむことができ、絵画など文化的なことよりももっと理解しやすいものです。そんなゴルフを通して、障害者の人たちにももっともっとゴルフを楽しんでもらいたい。外に出て、小鳥のさえずりを聞き、新鮮な空気を吸い、緑の木々や花々の香りをかいで、自然を楽しんで欲しい。そんな気持ちから障害者ゴルフアーを支援しています。障害を持つゴルファーのイメージといえば、ちょっと悲しく暗いイメージもありましたが、ある時、オーストラリアでとてもハッピーにゴルフを楽しんでいる盲人ゴルファーに出会いました。彼は私よりもスコアがよく、とてもゴルフを楽しんでいたんです。彼のように楽しめる人が日本にも増えればいい、という気持ちでサポートすることにしたんです。今ではヨーロピアンツアーのCEOキース・ペリー氏をはじめ、選手たちも障害者ゴルフにとても協力的です。今後もツアーと協力しあって、障害者の大会を開くなど、貢献できれば嬉しいですね」

ブリティッシュマスターズ開催地、ヒルサイドGCを訪れたISPS半田晴久会長(右)。左はヨーロピアンツアーCEOのキース・ペリー氏。現在、ヨーロピアンツアーを主戦場としているISPSアンバサダーの谷原秀人(中央)も祝福。

ヨーロピアンツアーCEOキース・ペリー氏(右)から、長年の障害者ゴルフへの貢献を表彰された半田会長(左)。オナラリーアンバサダーに就任。

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