Text & Photo/Eiko Oizumi
【キングアブドラエコノミックシティ・ロイヤルグリーンズG&CC】
アジアンツアーの開幕戦「PIFサウジインターナショナル」には、日本からも星野陸也、木下稜介、金谷拓実、久常涼、岩田寛、関藤直熙の6選手が出場。岩田と関藤は予選落ちを喫したが、現在、木下稜介が3日目を終えて首位と5打差の5位タイにつけている。
木下は12月末に盲腸の手術を行ない、入院。1月に出場予定だったPGAツアー「ソニーオープン・イン・ハワイ」とアジアンツアー「SMBCシンガポールオープン」を欠場し、今大会に備えてきた。試合は、昨年のJGTO最終戦「日本シリーズJTカップ」以来、初めてであり、試合勘も失われているため、どこまでできるか、当初不安だったと言う。
だが、試合が始まってみると、初日に6アンダーをマークし、首位と2打差の2位タイでホールアウト。
「ショットもパットも好調だった。病み上がりなので、どんな感じかと思っていたが、今日、こういうプレーができて自信になった」
予選ラウンドの組み合わせが、JGTOツアーでともに戦っている久常涼とタイのジャズ・ジェーンワタナノンドの3人で回っていたため、リラックスムードでプレーできたのも幸いだ。
一方で、決勝ラウンドに進み、3日目はババ・ワトソンとラウンド。
「思ったよりも距離が出ていなかった。最終ホールはすごかったですけどね。僕が2打目で5番アイアンのところを、52度のウェッジを使ってました」
昨年は「ソニーオープン・イン・ハワイ」や「全英オープン」で海外遠征し、海外のトッププロたちとラウンドすることで、自分の技術不足を痛感。大いに刺激を受けたと言う。
「海外に出ると、自分ももっと技術を磨かないといけない、と思う。あの中で毎週やっていれば、上手くなっていくような気がするし、もっと経験を積みたい。海外の試合にどんどん出ていきたいです」
最終日は、東京オリンピック金メダリストのザンダー・シャウフェレと、日頃、DPワールドツアーで戦うパブロ・ララサバルとのラウンドになるが、気負いすぎず自分のゴルフを貫いて、優勝争いに食い込むことを期待したい。