コロナ以前よりもゴルファーが増加
「コロナバブル」の離島ゴルフ
今年の「セントリーTOC」は、観客数に制限を設けずに開催された。
PGAツアーの試合会場では、観戦者向けに屋内外でのマスクの着用と、選手にサインを求めてはいけないという注意が書かれた看板が掲げられている。
離島へ行く前のPCR検査も不要に
以前は、オアフ島からマウイ島、ハワイ島など離島に渡る際はPCR検査を受検し、陰性証明書が必要だったが、現在は検査なく移動できるようになった。
また、米国本土からの観光客には、3月下旬よりワクチン接種証明書や陰性証明書の提示を廃止するとの発表があり、離島へ渡る観光客は急増中とのことである。
「もともとカパルアは、日本人を含むアジア人観光客よりも、米国本土やカナダからの観光客が多かったため、コロナ以降もオアフ島のゴルフ場ほど打撃はなかったかもしれません。最近では、米国人ビギナーゴルファーが増えてきたこともあり、今までゴルフにきたことがなかった人たちも、練習場やコースに遊びにきてくれるようになりました。コロナ以降の方が、収益は上がっています」
カパルアゴルフ支配人のアレックス・ナカジマ氏はこう語る。
現在も、カートやレンタルクラブなどの消毒は念入りに行なわれ、コロナ対策もバッチリ。
「あとはアジアからの観光客が戻ってくれば……」とナカジマ氏は日本人ゲストの再訪を待ちわびている。
カパルアゴルフ支配人のアレックス・ナカジマ氏は「日本人などアジア人ゲストはまだ戻ってこないが、アメリカ本土からのゲストが戻り、以前よりも混んできた」と語る。
Kapalua Golf
カパルア
ハワイ・マウイ島の北西部にある高級ゴルフリゾート。２コースあり、リゾート内にはリッツ・カールトン・カパルアやカパルア・ヴィラなどの宿泊施設もある。カフルイ空港から車で約１時間、カパルア空港から車で５分。
http://www.kapaluamaui.com/golf/
PGAツアー開催コースの「プランテーションコース」（ベン・クレンショー＆ビル・クーア設計）と、シーサイドでどんなレベルのゴルファーも楽しめる「ベイコース」（アーノルド・パーマー設計）の２コースがある。
プレーするのに、ワクチン証明書やPCR検査の陰性証明書は不要
以前、離島への飛行機に乗る際に必要だったPCR検査は不要になった。
制限は徐々に緩和しつつある
カパルアリゾートから車で約10分のところに位置する「カアナパリ」。
かつて、米シニアツアーの「チャンピオンズ・スキンズゲーム」が開催されていた場所で、多くのホテル、ショッピングモール、レストランなどが充実している一大リゾート地だ。
ここにはロイヤルとカイの２コースがあるが、カール・ルール支配人によると「去年の今頃に比べれば、だいぶコロナによる制限はなくなってきているし、ゴルファーの数も増えて、非常に忙しい。
トーナメントなどもできるようになってきたが、表彰パーティは屋内ではできない」という。
ハワイの場合は島によって、ルールが日々変わるので、毎日ルールを確認しながら営業しているというが、PCR検査の陰性証明書やワクチン接種証明書などの提示は必要ないという。
ただ、現在ハワイでは、屋内に入る際にマスク着用が求められ、レストランに入る際は、ワクチン証明書＋パスポートなどの写真付きIDが必要なので、注意が必要だ。
カアナパリGCのカール・ルール支配人が、コースを案内してくれた。ロイヤルコースとカイコースの２コースがあり、コロナ対策をしっかり取って営業しているという。
Kaanapali Golf Courses
カアナパリ
ロイヤルコースは6700ヤードで、フィニッシングホールはアーノルド・パーマーをして「最もチャレンジングで素晴らしいホール」と言わしめた。カイコースは6388ヤードで、どんなレベルのゴルファーでも楽しめる。カフルイ空港から車で約１時間、カパルア空港から7分。周囲にはハイアット・リージェンシーやウェスティン、シェラトン、マリオットなどのホテルやコンドミニアム、ショッピングモールもある。
https://www.kaanapaligolfcourses.com
カートの一人乗りをしても追加料金はかからない。
レンタルクラブも貸し出し中。使用後はスタッフが丁寧に消毒を行なうので安心だ。
プロショップやレストランなど、屋内に入る場合は、必ずマスク着用のこと。
カアナパリGCのプロショップには、フランダンサーのディボットツールや、レインボーカップなど、ハワイらしいお土産がいっぱい。
＊記事内容は2022年1月時点のものです。
＊海外渡航情報や新型コロナウイルスに関する情報は、日々刻々と変わっており、特集内で紹介している情報も変更している場合があります。
必ず「外務省海外安全ホームページ」や「厚生労働省ホームページ」「ハワイ州観光局ホームページ」などをご覧の上、現在の状況をご確認ください。
Text/Eiko Oizumi
大泉英子
「ゴルフ・グローバル」編集長。国内男子、海外ツアー取材をメインに、男女シニア、海外メジャー取材は100試合以上。 全米ゴルフ記者協会、 日本ゴルフジャーナリスト協会会員。
