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【ISPS NEWS】ISPS HANDA欧州・日本、とりあえず今年は日本トーナメントで桂川有人が国内ツアー初優勝!

2022年4月21日〜24日/PGM石岡ゴルフクラブ(茨城県)
ISPS HANDA欧州・日本、とりあえず今年は日本トーナメント!

「全英オープン」行きが決まっている桂川有人が国内ツアー初優勝!

©Yoshitaka Watanabe

最終日、最終ホールのパットが入り、喜ぶ桂川。

今年からISPS契約選手として活躍している期待の新人・桂川有人が、国内ツアー初優勝を飾った。
1月の「SMBCシンガポールオープン」で2位タイに入りその資格で「全英オープン」出場を決めているが、国内でも優勝し、自信を深めて海外ツアーにも挑戦する。

©Yoshitaka Watanabe

優勝:桂川有人
(国際スポーツ振興協会)
1998年10月9日生まれ、愛知県出身。2020年10月プロ入り。日大ゴルフ部出身で、フィリピンにゴルフ留学経験を持つ。アマチュア時代は、ナショナルチームメンバー。昨年、ABEMAツアー「石川遼everyone PROJECT Challenge Golf Tournament」で優勝。

ISPS半田晴久 会長(左)とJGTO青木 功 会長(右)が祝福!

祖父の征男さん(左)からゴルフの手ほどきを受けたのは、4歳の時だった。

©Yoshitaka Watanabe

桂川は167センチと小柄だが、平均飛距離は287.75ヤードでツアー24位。

©Yoshitaka Watanabe

最終ホールでは、よき友人でありライバルの桂川(右)の優勝をハグで称えた大西。

©Yoshitaka Watanabe

最終日、最終組でともにプレーしたのは、同じ地元・愛知出身の大西魁斗(左)。誕生日も4日違いの同級生だという。終始和やかムードの中で、バーディ合戦を繰り広げた。

アイアンのシャフトを替えてパーオン率1位に

祖父の手ほどきを受けて4歳の時にゴルフを始めた桂川有人。
日大ゴルフ部に属し、ナショナルチームメンバーとして活躍してきた。
彼がプロ転向したのは2020年10月のこと。
わずか2シーズン目に「ISPS HANDA欧州・日本、とりあえず今年は日本トーナメント!」で通算24アンダーをマークし、ISPSと契約後初のホスト大会でツアー初優勝を飾った。
また、優勝賞金2000万円をゲットし、今季3試合を終えた段階で、賞金ランクトップに躍り出た。

「(今年は)2位が続いていましたが、やっと初優勝できて本当に嬉しいです」

今年は「SMBC シンガポールオープン」で優勝争いの末、2位タイに入る大健闘を見せた。
本大会は、賞金ランク加算対象外トーナメントだったが、上位4人に与えられる「全英オープン」出場権を獲得。
そして「東建ホームメイトカップ」では香妻陣一朗とプレーオフの末、2位に。日大ゴルフ部コーチの内藤雄士氏は「パッティングの改善が大きい」と桂川の好調ぶりを分析している。

今大会は、初日からバーディ合戦が繰り広げられ、自ら積極的に獲りにいかなければ置いていかれるような状況だった。
予選カットラインが5アンダーであることからも、バーディを量産しないと上位にいけないことがわかるだろう。
桂川は持ち前のショット力(大会中の平均ストローク1位、パーオン率1位、フェアウェイキープ率3位)を生かしながら、バーディチャンスにつけ、バーディ数を積み重ねていった。
通算バーディ数は30個、ボギーの数はわずか6個だった。

その好調なショット力につながったのは、アイアンのシャフトの軽量化。
以前は重めのシャフトを使っていたが、「シャフトの重さで力みや疲れが出るため、うまく振れない」という悩みがあったという。
そこで10グラム軽めのシャフトに替えたところ、振りやすくなり、ショットのコントロールがしやすくなったそうだ。

©Yoshitaka Watanabe

ISPS入りのきっかけを作り、ゴルフウェアも同じの谷原秀人(右)。アマチュア時代に、ゴルフのイベントを通じて知り合った。「親子みたいでしょ?」と谷原。

フィリピンへのゴルフ留学で積み重ねたもの

桂川は中学を卒業すると、家族への経済的な負担を考えて、フィリピンへ単身、ゴルフ留学に出かけた。
通信制の高校で学びながら、「家の隣がゴルフ場」という練習環境(しかも無料で)に身を置きながら、アジアンツアーなどに出場し、腕を磨いた。
彼が得たのはゴルフの技術だけではない。

「(フィリピンで)いろいろな方々に支えて頂いたので、感謝の気持ちが強くなりました。ゴルフの技術もすごく上達したので、自分のゴルフ人生において、一番の分岐点だと思います」

“ちゃんと目を開いて僕を見て!”
優勝したらやりたかったこと

©Getty Images

新日本プロレスの内藤哲也に憧れる桂川。優勝したら、指で目を開き、右手を上げる「目を開いて俺を見ろ!」という内藤ポーズをすると宣言していた。

優勝したら「内藤ポーズ」で盛り上げたい!

最終ホールのパットをカップインさせ、優勝が決まった直後、彼は以前から宣言していた通り、目を見開き、右手を高く掲げた。
これは、本人が憧れてやまない新日本プロレスの内藤哲也のポーズで「ちゃんと目を開いて、俺を見ろ!」という意味なのだという。

「内藤選手の大ファンで、このポーズをすると盛り上がるので、自分もやってみたいと思ってました。ファンの方々を魅了し、カッコいいところが好きですね。すごい勇気をもらえます」

桂川は「1勝に終わらず、すぐに2勝目を挙げたい」と語っているが、今年の夏には自身初の海外メジャー「全英オープン」出場が控えており、海外ツアー挑戦も大きな目標の一つである。
今のところ、北アイルランドで8月に開催される「ISPS HANDAワールド招待」まで約1か月間、欧州遠征する予定だ。

最終成績

優勝桂川有人−24
2位星野陸也−23
3位植竹勇太−22
4位大西魁斗−21
5位片山晋呉−20
6位A・クウェイル、稲森佑貴、比嘉一貴、J・デロスサントス−19
10位M・ヘンドリー、S・ノリス、中西直人−18
13位宮本勝昌−17
16位細野勇策−16
24位今平周吾、河本力−14
32位木下稜介、市原弘大、時松隆光、宮里優作、堀川未来夢−12
43位池田勇太−11
48位藤田寛之−10
61位香妻陣一朗、矢野東、杉原大河−8
予選落ち谷原秀人、藤本佳則、石川 遼、塩見好輝ほか

大会を盛り上げた選手たち

大西魁斗

©Yoshitaka Watanabe

パターが課題で、安定していないと感じたので、また来週頑張りたい。
彼(桂川)はすごくいい選手なので、この優勝も実力だと思います。
早く一緒のところに立てるようにしたいですね。
僕は予選通過することが毎試合の目標なので、あとは楽しむしかない。
トップ10は絶対に入りたいと思います。

片山晋呉

©Yoshitaka Watanabe

僕は若手に交じって優勝争いができて幸せ。自分がこんな歳取ってまで、優勝争いできるなんて思っていなかった。
1年でも長くやれているってことは本当に幸せなこと。
もっと難しくて、技術が必要なコースの方が(自分にとっては)ワンチャンあるよね。
伸ばし合いの展開だと限界がある。しんどい。20年前に比べると、レベルが上がってきている。
こういう子はやっぱり世界に行ってくれないと、と思うもんね。

稲森佑貴

©Yoshitaka Watanabe

ISPSの契約選手として、優勝争いをするのが目標でしたが、最後のボギーで、全てが台無しになってしまいましたね。
反省点はあるんで、修正して上昇していければ……。
チャンスのバーディパットを5回くらい外したのでその部分と、最後の様に気合を入れないといけないところは緩めないようにしないと。
気持ちの問題ですね。

星野陸也

©Yoshitaka Watanabe

桂(かつら)がナイスプレーでしたね。
3日目を終えて、「明日追い詰めるよ」って言ってたんですけど、自分のベストのプレーはできたので悔いはないです。
優勝おめでとうと、(日大の)先輩として言いたいです。
悔しい思いはありますが、常に上位にいる、確率を上げていくのが大事。
こういうことを積み重ね、また優勝できるタイミングがくればいいですね。

中西直人

©Yoshitaka Watanabe

今回の試合は、毎ホール、バーディを狙うくらいの気持ちがないとダメですね。
いつも以上にアグレッシブに攻めるのはめちゃくちゃ楽しいです。
非常に嬉しくなりますね。
「攻めにし」でいかないとダメです(笑)。
(石川)遼くんと一緒に予選ラウンドはプレーしましたが、彼のファンが100人ついているとしたら、その10人でも僕のプレーを見てくれるようになれば嬉しいですね。
そしてギャラリーとして、またゴルフ場に足を運ぼうと思ってくれたら嬉しいです。

石川 遼

©Eiko Oizumi

地域の皆さんにたくさん足を運んで頂いたりとか、注目されたり、トーナメントをやっている街の周辺が盛り上がることは、ゴルフトーナメントとして最高のあり方。
僕ら4日間のフォーマットは、ストロークプレーで変わりませんが、トーナメントの特色が出るのは選手としても楽しいです。
ゴルフ観戦が主な目的だと思いますが、自然に触れるのでもいいし、お祭りのように楽しんでもらうのも全然ありですよね。

ISPSならではの、うれしい賞の数々!

ISPSの試合では、プロの公式戦でもドラコン、ニアピン賞などがあり、プロたちも嬉しそう。

5連続バーディ賞:木下稜介

©Yoshitaka Watanabe

イーグル賞

©Yoshitaka Watanabe

後列左から2番目、今平周吾、中西直人、市原弘大、木下稜介、岩田寛。前列左から星野陸也、大西魁斗、武藤俊憲、佐藤大平、堀川未来夢。

ドラコン賞:河本力

©Yoshitaka Watanabe

ニアピン賞

©Yoshitaka Watanabe

左から河本力、幡地隆寛、1人置いて弓削淳詩、時松隆光。

ISPSのゴルフトーナメントは“興行”

ゴルフだけじゃ、面白くない!ゴルフ文化の創造とおもてなし

©Eiko Oizumi

半田会長自ら、パントマイムを披露。

選手に人気のいけす釣り!

©Eiko Oizumi

選手へのホスピタリティとして人気の「いけすの釣り堀」コーナー。
タイやヒラメ、カンパチ、シマアジ、伊勢海老、ウナギ、アワビなど、高級魚介類を1日3匹まで釣ってOK。
4日間で約900匹を用意した。写真は選手会長であり、ISPS契約選手の谷原秀人。

劇団東州の公演も!

©ISPS

ゴルフ文化の創造の一環として、今回は「演劇の野外公演」を実施。
「明るすぎる劇団・東州」による演目が披露された。

ISPS名物食べ放題!

焼き芋約2万5000本!

©Eiko Oizumi

選手やギャラリーに「焼き芋食べ放題」のサービス。プロアマ日を含む5日間で、合計2万4994本の焼き芋が提供された。

ガリガリ君食べ放題!

©Eiko Oizumi

アイス「ガリガリ君食べ放題」も人気のサービス。種類も豊富で、あれこれ食べ比べしてみたくなる。

子供を預けてゆっくり観戦!

©Eiko Oizumi

今回から「託児所」も設置。選手だけでなく、ギャラリーの子供も預かってくれるから、ゴルフ観戦に集中できる。

Text & Photo/Eiko OizumiPhoto/ISPS

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