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【ゴルフと私】第15回 プロテストの受験費用を稼ぐための試合を開催「夢を諦めず、ぶっちぎり優勝をめざせ!」

国際スポーツ振興協会・会長
半田晴久

プロテストの受験費用を稼ぐための試合を開催!
「夢を諦めず、ぶっちぎり優勝をめざせ!」

©ISPS

2022年シーズンの出場権をかけて開催された昨年12月の「クォリファイングトーナメント(通称QT)」で上位に食い込み、出場権を得た選手たち。左から桑木志帆、佐藤心結、永嶋花音、小倉彩愛、佐久間朱莉。

©ISPS

2020年のプロテストに合格した、ISPSアンバサダーの橋添穂(はしぞえ・みのり)。現行の規則では、プロテストに合格すれば、QTに出場できるが、プロテストに合格していないとその出場資格はない。

7月13日〜15日、「ISPSハンダ・プロテストの費用は腕で稼げ 女子トーナメント」を開催しました。

これは、昨年のプロテストを受け、不合格だった女子選手が対象です。
女子は、プロテストでファイナルまで行き、上位20位タイに入らないと、プロ資格を得られません。
以前は、プロテストの合否にかかわらず、QT(トーナメント出場のための予選会)で良い成績を挙げれば、試合に出られたのです。
欧米では、これが当たり前です。
しかし近年は、プロテストに合格しないと、QTも受けられなくなりました。女子プロへの道は、本当に狭き門になったのです。

しかも、テストを受けるだけで、受験料や練習代、宿泊、交通費など、諸々を含めると200万円近くかかります。
実家が裕福ならいいですが、若い研修生は、費用を捻出するだけで大変です。
しかも、約600人がテストを受け、合格するのは約20人です。
来年、再来年も挑戦し続けるのは、心理的にも金銭的にも、大きなプレッシャーでしょう。
ISPSにも、そういう専属ゴルファーが6人います。
彼女たちから、こういう窮状を聞きました。これでは、才能ある選手が、プロになる夢を諦めるかもしれません。

私は、予備校の「みすず学苑」で、46年間受験生を指導しています。
ゴルフでも、テストを目指す受験生を、応援するためにこの試合を主催したのです。
難コースで、プレッシャーのかかる、真剣勝負の試合をしないと、実力は磨かれません。

テスト費用をカバーするため、優勝賞金300万円、2位から10位は200万円の賞金にしました。
また、予選落ちした選手にも、全員一律5万円の賞金を出します。
これなら、宿泊費や交通費の心配をせず、試合に集中できます。

私がいつも、受験生に言うことがあります。
それは、「大砲理論」です。
大砲は、的より上を狙わないと、的には当たりません。
ぶっちぎりの優勝をめざし、初めて5位以内に入るのです。
人は、志した以上のものにはなれません。私の、この理論に基づく、各種のアドバイスを聞くISPS契約プロは、どんどん優勝しています。
今季の日本だけでも、桂川君と香妻君が優勝し、稲森君は2勝を挙げました。
プロテストを目指す皆さんも、夢を諦めず、高い志を持ち、次はぶっちぎりでテストに通り、活躍して欲しいです。

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