初開催の「G4Dオープン」でブレンダン・ローラー完全優勝
上肢や下肢の喪失、片麻痺、視覚障害など、さまざまなカテゴリーで優勝した障害者ゴルファーたちと、総合優勝を果たしたブレンダン・ローラー(中央)。
エリス・ファンクレフェルト症候群(低身長・四肢短縮などの症状を伴う疾患)のブレンダン・ローラーが、今大会優勝。
現在、障害者ゴルフ・世界ランキング2位のブレンダン・ローラー。
キャディを務めている父と、ハグで優勝を喜ぶローラー。
障害者ゴルフ・世界ランキング1位のキップ・ポパートは、2位に終わった。
世界ランク2位が1位と激突し、みごと撃破!
今年の5月、R&AとDPワールドツアーの共催試合「G4Dオープン」(イギリス・ウォーバーン)が、EDGA(かつての欧州障害者ゴルフ協会)の支援を受けて初開催。
世界17か国の男女障害者ゴルファーが参加する包括的な大会となったが、今回は障害者ゴルフ・世界ランク2位のブレンダン・ローラーが、世界ランク1位のキップ・ポパートとの熱戦を制し、優勝を飾った。
最終日は雨も降る寒い日となったが、ローラーとポパートの2人の戦いは熱く、互いに出入りの激しいゴルフでシーソーゲームとなった。
が、最終ホールでポパートがブッシュに打ち込み万事休す。
2打差でローラーが初代チャンピオンに輝いた。
「信じられないし、まだ実感がわかない。去年はなかなか調子が上がらなかったので、久しぶりの優勝となるが、今回の優勝を誇りに思う。今後もこのようなメジャー大会がたくさん開催されることを願っている。障害者ゴルフは確実に成長している」
また、世界ランク1位で今大会を2位で終えたポパートは、「初めてのG4Dオープンで、上位に入ることができて本当によかった。ブレンダンは優勝に値すると思うし、よかった。今回は負けてしまったが、とても幸せな1日だった」と語っている。
なお、優勝者には6月末に行なわれた、ニック・ファルドがホストを務める「G4Dツアー@ベトフレッド・ブリティッシュマスターズ」への出場権が与えられた。
Text/Eiko Oizumi
Photo/R&A