ジョン・ラーム(スペイン)
1994年11月10日生まれ。188cm、99kg。「全米オープン」「マスターズ」のメジャー2勝を含む米ツアー11勝、その他8勝。世界ランク3位。
ゴルフに成長をもたらすLIVに期待
「ライダーカップ」が終わった頃から、LIVに行くのでは?という憶測が流れ始め、欧州ツアー最終戦の「DPワールドツアー選手権」開催時には、PGAツアーの新リーグ「TGL」をやめることを公言していたことから、LIV入り間近と報道されていたジョン・ラームが、ついに昨年12月7日にLIVゴルフ入りを正式に発表した。
ラームは「このスポーツに成長をもたらす新しいものの一部になれることを誇りに思う。これは僕と家族にとって素晴らしい機会であることは間違いないし、将来楽しみだ」と語った。
一方、LIVゴルフCEOのグレッグ・ノーマンは、「17歳の時に初めて会った時、ゴルフ界に新しいスターが誕生するのを目の当たりにした。ジョンは自分が世界のトッププレーヤーの一人であることを自分で認めていたんだ。彼には世代を超えた才能があり、メジャーに複数回優勝したり、世界のゴルフ大使として功績を証明してきた。才能に溢れ、リーダーシップがあり、落ち着いていて、そして世界の舞台でスポーツに進歩をもたらすための献身的な態度を持ったアスリートはさほど多くはないが、それらを持ち合わせた彼をLIVゴルフファミリーに迎え入れることができ、とてもワクワクしている」と話す。
なお、正確な移籍金は発表されていないが、噂では3億ドル(約430億円)とも6億ドル(約853億円)とも言われている。大谷翔平の約1015億円には及ばないが、LIVゴルファーの中では最高額の契約金。
ラームが入ったことにより、チーム数が13になるのか、あるいは、現存のチームのキャプテンを誰かと取って代わるのか、まだ発表されていない。
そして、PGAツアー、DPワールドツアー、PIF(サウジアラビア政府系ファンド)の3者統合が発表されたにもかかわらず、PGAツアーからは出場停止の処分を受けているラーム。
具体的な契約内容が発表された段階で、両ツアーとLIVゴルフの両方に出られる可能性もあるかもしれないが、今年のPGAツアー開幕戦「ザ・セントリー」にディフェンディングチャンピオンとして出場することはできなかった。
Text/Eiko Oizumi
Photo/LIV Golf