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【世界のゴルフ通信】From Middle East LIV&欧州ツアーで盛り上 がる中東!サウジアラビアで見られた劇的優勝と、かつてのスターの復帰

優勝はJ・ニーマン(トルクGC・中央)。2位はルイ・ウーストハイゼン(スティンガーGC・左)、3位はシャール・シュワーツェル(スティンガーGC・右)。©LIV GOLF
「LIVゴルフ・ジェッダ」で今季2勝目を飾ったホアキン・ニーマン。©LIV GOLF
「LIVゴルフ・ジェッダ」団体戦で優勝した、ブライソン・デシャンボー(右から2番目)率いるクラッシャーズGC。左からポール・ケーシー、アニルバン・ラヒリ、デシャンボー、チャールズ・ハウエルⅢ。©LIV GOLF

LIVゴルフで絶好調のホアキン・ニーマンとクラッシャーズGC

ホアキン・ニーマンは再び、彼が地球上で最もホットな選手の1人であることを証明した。

LIVゴルフの今季3戦目「LIVゴルフ・ジェッダ」で個人戦優勝を果たし、3戦で2勝目を挙げたニーマンは、第88回「マスターズ」にも招待された。

トルクGCのキャプテンである25歳のニーマンは、「ジェッダ大会」の最終ラウンドを4アンダーの66で終え、17アンダーで優勝。ロイヤルゴルフ&カントリークラブでスティンガーGCのキャプテン、ルイ・ウーストハイゼンとシャール・シュワーツェルの南アフリカペアに対し、4打差という圧倒的な勝利を収めたのだ。
2月に行なわれた開幕戦の「マヤコバ大会」では、セルヒオ・ガルシアとの夕闇迫る中での4ホール・プレーオフを制し、優勝している。

しかし、ニーマンの勝利が素晴らしかったのと同様に、「ジェッダ大会」は、チーム戦でのクラッシャーズGCの素晴らしいパフォーマンスで知られることになるだろう。
ブライソン・デシャンボー率いるチームは、日曜日に11打差を挽回して、スティンガーGCを4打差で下して優勝したのだ。

LIVゴルフのチームとしての側面は、批評家たちによってしばしば嘲笑されてきたが、「ジェッダ大会」は間違いなくファンや視聴者がチーム戦により興味を持つようになった大会の1つだった。
デシャンボー、アニルバン・ラヒリ、チャールズ・ハウエルⅢ、ポール・ケーシーからなるクラッシャーズGCは、大きな巻き返しを果たし、LIVゴルフの歴史を塗り替えた。
これまでの最高記録は、昨年アデレードで7打差から逆転勝利した4エイシズGCだった。

今年の最終日には、4人のスコアが全てカウントされるようになったが、デシャンボーはこの日のベストスコアである8アンダーの62を記録。
ハウエルは64で2番目の好スコアを、ラヒリは65で3番目の好スコアをマークした。
クラッシャーズGCは日曜日(最終日)に驚異的な20アンダーを記録し、通算38アンダーという優勝スコアを叩き出した。
スティンガーGCは最終ラウンドでわずか5つしか伸ばすことができず、34アンダーで2位となった。

デシャンボーは、土曜日の状況からチームが勝つことを予想していなかったと語った。

「でも、我々のチームがいつでもそれを成し遂げるのに十分な実力があることは知っていた。特に4人のスコアがカウントされる場合はね。彼らは本当にいいプレーができる、と信じているよ」と、テキサスのスーパースターは述べている。

ニーマンは最終2ホールで2連続バーディを決めて締めくくったが、それは彼の頭に置かれるべき王冠に最後の磨きをかけただけに過ぎなかった。
マヤコバ、ジェッダでの2勝と、香港での4位タイの成績により、現在未勝利のジョン・ラームを抑え、個人戦ランキングで断然のトップに立っている。

昨年12月には、DPワールドツアー「ISPS HANDAオーストラリアオープン」も制したニーマンは、「これはおそらく僕にとって最高の瞬間であり、これまでにプレーした中でも最高のものだ。僕はただ同じ方向に進み続けたいだけ」と述べた。

アンソニー・キムの12年ぶりの復帰

「LIVゴルフ・ジェッダ」で12年ぶりに公の場に現れたアンソニー・キム。©LIV GOLF

「LIVゴルフ・ジェッダ」は、アンソニー・キムがプロゴルフに復帰したトーナメントとしても知られているが、この38歳のアメリカ人にとっては華々しいカムバックではなかった。
かつてはPGAツアーでの短いキャリアで、世界で最も才能のある選手の1人と見なされていたが、26歳の若さでプロゴルフ界から姿を消していた。
キムはアキレス腱、背中、手首などさまざまなケガに苦しみ、報道によると、プロゴルフ人生を脅かすケガに備えた数百万ドルの保険金を受け取ったとされている。

そしてついに12年の時を経て、キムはシーズンを通してワイルドカードとしてLIVゴルフに戻ってきた。
彼はジェッダで76、76、74のラウンドを終えて最下位に沈み、3ラウンドでわずか4つのバーディしか獲れなかった。

キムは間違いなく自分のゲームの向上に多くの取り組みが必要で、それは彼自身も認める事実だ。
しかし初戦から平均以上の好スコアを期待するのは酷だったと言えるだろう。
だが、日曜日に自身のこの週のベストスコアの74をマークした後、キムは次のように語った。

「とても励みになる。今後が楽しみだ。実際、スコアが示す以上にはるかに良いプレーをしていたよ。私のゴルフは良くなりつつあるし、以前やってきたことをやっている」

日本人で初めてカタールで優勝した星野陸也と、日本人男子の成長ぶり

「コマーシャルバンク・カタールマスターズ」で日本人初優勝を飾った星野陸也。©GettyImages

カタールに日本人のチャンピオンが誕生

DPワールドツアー「カズー・フランスオープン」での久常涼の優勝から5か月後、星野陸也が「コマーシャルバンク・カタールマスターズ」で初優勝を遂げた。
その1か月半後の3月最終週に開催された「ヒーロー・インディアンオープン」では中島啓太が初優勝。
約半年の間にDPワールドツアーから3人の日本人チャンピオンが誕生し、日本男子ゴルファーの成長ぶりが改めて示された。

27歳(当時)の星野は、最終ラウンドの最終ホールで4フィートのパーパットを決め、68をマーク。
通算14アンダーとなり、フランス人のウゴ・クーソーに1打差で優勝した。
久常以前のDPワールドツアーでの日本人優勝者は、レジェンドの青木功と2016年「HSBCチャンピオンズ」で優勝した松山英樹だけだった。

最終ラウンドを終えた星野は「この素晴らしいトーナメントで優勝できたことを光栄に思う。オーストラリアの過去2大会では2位だったので、やっと勝ててとてもうれしい。緊張したが、とにかく楽しもうと心がけた」と語った。

Text/Joy Chakravarty

ジョイ・チャクラバルティ
(アラブ首長国連邦)

ドバイを拠点に25年以上に渡り世界中でゴルフ取材を続けている。

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