• 国境や人種を超えたスポーツの力とゴルフの愉しさをすべての人に。
  1. ホーム >
  2. バックナンバー >
  3. 【世界のゴルフ通信】From Korea サウジアラビアと韓...

【世界のゴルフ通信】From Korea サウジアラビアと韓国の関係。 サウジ女子「アラムコチームシリーズ」を3年開催でLIVゴルフ開催も時間の問題

韓国料理を楽しむ、2022年「インターナショナルシリーズ・韓国」に出場した選手たち。左からチェイス・ケプカ(ブルックス・ケプカの弟。元LIVゴルファー)、キム・ビオ、トラビス・スミス。©Asian Tour
2022年アジアンツアー「インターナショナルシリーズ・韓国」で優勝したオク・テフン。©Asian Tour

アジアンツアーとLIVゴルフの深い関係

サウジアラビアのPIF(政府系公共投資基金)は、2022年2月にゴルフ界に参入。
「サウジインターナショナル」の会場でアジアンツアーは、LIVゴルフのCEO兼コミッショナーであるグレッグ・ノーマンとともに「インターナショナルシリーズ」について発表し、早速3月から開始された。
LIVゴルフと「インターナショナルシリーズ」は、PIFという同じ資金源を元に開催されており、LIVゴルファーは「インターナショナルシリーズ」に参戦することもできるため、この2者は深く結びついている。

この「インターナショナルシリーズ」が韓国に上陸したのは同年の8月。
「インターナショナルシリーズ・韓国」として開催された。済州島の西帰浦(ソギポ)に位置するロッテスカイヒルCCの2階で、アジアンツアーのCEO兼コミッショナーであるチョ・ミンタン氏は、韓国のゴルフライターの取材に応じた。
この時、彼は、「今年初めてインターナショナルシリーズが開催されているが、開催国の中でも、韓国が最も重要だ。韓国には大きな市場があり、投資の流れがあるからだ」と語り、「LIVゴルフに関しては、アジアンツアーが出発点。LIVゴルフの競技がないとき、LIVゴルファーは戦う場所がないが、そういう場合にアジアンツアーは完璧だ」と付け加えた。

彼はまた、選手中心主義を強調。

「インターナショナルシリーズは選手のことを第一に考える大会だ。先週の練習ラウンドでは、激しい雨のために選手たちは長時間待たなければならなかったが、プレーヤーラウンジにはゲーム機や理髪店があり、選手たちはとても気に入っていた」と語った。

サウジアラビアが韓国ゴルフに接近

2023年に開催された「アラムコチームシリーズ・リヤド」の個人戦で優勝したアリソン・リー。
PIFとコロングループの間で「アラムコシリーズ」開催を決定。
2023年に開催された「アラムコチームシリーズ・香港」でプレーオフの末、2位に入ったコ・ジンヨン。

当時、アジアンツアーは単独で開催されていた。
KPGA(韓国PGA)ツアーとの共催ではなかったのだ。
だが今では共催となり、多くのKPGAツアー選手が試合に参加。
出場した選手たちは、「選手への待遇が良い。賞金も高額だ。アジアンツアーに新しいチャンスが生まれた」と語った。

チョ・ミンタン氏は韓国を離れる前、「来年は韓国本土のゴルフ場を見直すつもりだ。予定も変更する」と述べたが、その言葉は実現せず、昨年の「インターナショナルシリーズ」は韓国で開催されなかった。
その代わりに、PIFの役員が韓国を訪れ、韓国企業であるコロングループと会議を行なった。
コロンは、1954年に設立された大手企業で、「韓国オープン」のスポンサー。
ウジョンヒルズなどの有名なゴルフコースを所有している。
彼らはサウジアラビアの女子イベント「アラムコチームシリーズ」に関する会議を開き、同シリーズの開催を決定。LIVゴルフ開催は一時延期となった。

「2024年から3年間、アラムコチームシリーズを韓国で開催することに合意した。これを通じて、サウジアラビアとの新しい経済協力モデルを構築する」と、コロングループの役員が述べた。

「これは、単にゴルフ競技を開催するだけでなく、中東のネットワークを確保し、ビジネスと結びつける架け橋となるだろう」

「アラムコチームシリーズ・韓国」は、5月10日~12日までの3日間、京畿道高陽市に位置するニューコリアCCで開催された。
PIFの資本でゴルフトーナメントが韓国で開催されるのは、「インターナショナルシリーズ・韓国」以来、1年9か月ぶりのことだ。
出場選手のほとんどはLET(欧州女子ツアー)に所属しており、ホン・ジョンミンは同ツアーで唯一の韓国人選手だ。
招待選手15人のほとんどは、韓国人選手で占めた。LIVゴルフ関係者は、「アラムコチームシリーズを開催することで、LIVゴルフの開催については自然に話が進むだろう」と述べている。

だが今年、LIVゴルフを開催したのは、韓国ではなく香港だった。
LIVゴルファーのケビン・ナは、次のように語っている。

「LIVゴルフを通じて韓国のファンに会えることを願っている。LIVゴルフは、世界で第2位のゴルフ大国・韓国のゴルフ市場についてもよく知っている。韓国も毎年スーパースターが参加できるプロゴルフ競技が必要であり、LIVゴルフは将来、韓国のゴルフファンの間で人気を博すだろう」

「私はアイアンヘッズチームのキャプテンだが、来年早々にも『チーム韓国』を立ち上げたいと思っている。とても楽しみだ」

なお、韓国国籍の選手はまだ、LIVゴルフに参加したことがない。

また最近、アンソニー・キム(韓国名キム・ハジン)が12年ぶりにゴルフツアーに復帰した。
PGAツアーではなくLIVゴルフで復帰したのだ。
彼は「韓国オープン」に出場したこともあったが、当時絶大な人気を誇っていた。
彼がワイルドカードプレーヤーとして、「LIVゴルフ・ジェッダ」に出場するニュースも、韓国で最初に報じられた。
「LIVゴルフ・香港」に出場したキムは、「私は自分が好きなゴルフをして、家族と一緒に優勝を目指すことに決めた。半年後には優勝できると思う。機会があれば、韓国も訪れたい」と語っている。

今年の3月の「LIVゴルフ・ジェッダ」から、12年ぶりに公の場で競技を再開したアンソニー・キム。 ©LIV GOLF

Text/Donghoon Lee

イ・ドンフン

ソウル生まれのゴルフライター。アジュビジネスデイリー紙、ゴルフマガジン、ゴルフジャーナル(ともに韓国)などに寄稿。2021年韓国PGA感謝賞受賞。

関連する記事