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【PGA Championship】 日本人の「全米プロ」松山英樹&久常涼が、最終日に同組でプレー

久常涼のドライバーからパットまで、賛辞を送った松山

今年は松山英樹、久常涼、中島啓太、金谷拓実の4人が出場した「全米プロ」。彼らの今年の結果は……?

最終日は松山英樹、久常涼(手前)と、2人の日本人選手が2サムで戦った。©Eiko Oizumi
練習日には、トレーナーから首筋にテーピングを施してもらっていた松山。©Eiko Oizumi
もともと使っているエースパター(左)と、最近、自らスコッティ・キャメロンミュージアムで購入した、フェースの表面がツルツルのパターを持つ久常涼。©Eiko Oizumi
今年の国内開幕戦「東建ホームメイトカップ」で優勝した金谷拓実は、2日目に69をマークしたものの、2オーバーで予選落ちした。©Eiko Oizumi
今季、DPワールドツアーで初優勝した中島啓太は、2日目にパー5で9を叩き、4オーバーで予選落ちを喫した。©Eiko Oizumi

今年は、星野陸也が「気胸」により「全米プロ」を欠場したが、松山英樹、久常涼の米ツアーメンバー2人に加え、今季、国内開幕戦で優勝している金谷拓実、3月にDPワールドツアーで初優勝を飾った中島啓太が出場。
合計4人の日本人選手が、バルハラGCで戦った。

中島啓太、金谷拓実は残念ながら予選落ちを喫したものの、腰から背中にかけての痛みで前週の「ウェルズファーゴ選手権」を試合直前で棄権した松山英樹と、人生で海外メジャー2戦目となる久常涼は、予選通過を果たし、最終日は2人が同組、上位で回るなど、活躍を見せた。

松山英樹の痛みは、「クラブを振れるかどうかは日替わり」といい、練習日には痛みを感じながら練習ラウンドをこなし、練習中にトレーナーにテーピングを施してもらう場面も見られたが、試合が始まると痛みで顔を顰める様子も特になく、4日間を完走。最終日の4日目は、久常涼と日本人同士で回るという、メジャーで初の体験もあった。

「メジャーでは初だと思う。日本人選手と回るのは、今までなかったことなので、やりづらさはある。これからそういう機会も増えていくかもしれないし、慣れるかもしれないけど……」

一緒に試合で回った久常に対し、「なぜあれで予選落ちをするのか、不思議に思っていた。飛ぶし、アイアンも真っすぐいくし、アプローチもそこそこ寄る。パターも入るし、どうやったら落ちるのか教えてほしいですよね(笑)」と久常のプレーぶりを褒めた。

一方、自身メジャー2戦目を迎えた久常は松山と試合でプレーしたことに対し、「(松山さんは)万全の状態じゃない中で、この順位でいられるというのは、すごい。ショートゲームの精度やゴルフの組み立て方が全く違う。今日はたまたま僕の方がスコアは良かったが、内容を見ると僕はラッキーも多かったので、松山さんがもっとパターが入っていれば全然違っていた。本当に松山さんとの違いを今日は再認識できたし、すごく勉強になった」と語った。
久常は、「世界のスーパースター」と語る松山と普段から練習ラウンドを共にすることも多いが、試合で初めて回ることに対しては、「すごく楽しみだった。しかもメジャーの舞台で一緒に回れるのはすごく勉強になるだろうと思っていた」と緊張するどころか、リラックスモード。
「ショットがうまい選手と回ると、すごくイメージもよくなるので回りやすかった」と松山とのラウンドでの効能も語った。

松山英樹は8アンダーの35位タイ、久常涼は11アンダーの18位タイで、今年の「全米プロ」を終了した。

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