• 国境や人種を超えたスポーツの力とゴルフの愉しさをすべての人に。
  1. ホーム >
  2. トーナメントレポート >
  3. 【PGAツアーレポート】2025年10月に「ベイカレントクラ...

【PGAツアーレポート】2025年10月に「ベイカレントクラシック」横浜カントリークラブで開催

昨年までの「ZOZOチャンピオンシップ」に続く、新たなスポンサー決定!
10月9日~12日開催決定!「ベイカレントクラシック」横浜カントリークラブで開催

昨年12月に行なわれた記者会見にて。左から(株)ベイカレント副社長執行役員の北風大輔氏、同社代表取締役社長の阿部義之氏、松山英樹、横浜カントリークラブ代表取締役社長の相山武晴氏、PGAツアーインターナショナル社長のクリスチャン・ハーディ氏、PGAツアーアジア太平洋社長のクリス・リー氏。©Eiko Oizumi

昨年まで、アジア開催の唯一のPGAツアーとして親しまれてきた「ZOZOチャンピオンシップ」が、6年間の契約を終え、終了した。
そして、新たなタイトルスポンサーが名乗りを上げた。
その企業が「ベイカレント」。日本最大級の総合コンサルティングファームだ。
今年は5人の日本人選手がPGAツアーで戦うが、この大会はホームでの開催ということもあり、大いに注目されることだろう。

日本開催のPGAツアー
今年からは横浜で

昨年12月、都内でPGAツアーが日本大会の新たなスポンサーを発表した。
これまでも「ZOZOチャンピオンシップ」のサブスポンサーを務めてきた、日本最大級の総合コンサルティングファームである、株式会社ベイカレントだ。
複数年契約を締結し、今年、トーナメントは「ベイカレントクラシック」として生まれ変わる。

開催コースは、スポンサーの発表前から関係者の間で噂になっていた神奈川県の横浜カントリークラブ。
36ホール(2コース)を擁するチャンピオンシップコースで、2016年にビル・クーアとベン・クレンショーにより改修された。
「日本オープン」も改修後の西コースで開催されたが、本大会は西コースの16ホールを含む両コースの複合レイアウトで行なわれる。
起伏のあるフェアウェイや、密集した松林に特徴がある。

「グリーン周りに特徴があるが、優勝スコアは20アンダーくらい?!」松山英樹

記者会見に出席した、今季のPGAツアー日本人選手たち。左から大西魁斗、松山英樹、星野陸也。©Eiko Oizumi
2023年のDPワールドツアーでの活躍で、昨年からPGAツアーメンバーとなった久常涼は、今年も米国を主戦場とする。©Eiko Oizumi
大西魁斗
「ベイカレントの開催地、横浜CCはグリーンの傾斜が強くて、外してしまうと難しい。PGAツアー選手のレベルは高いが、負けないように頑張りたい。下部ツアーは食事などで想像以上の辛さはあったが、2年目で昇格でき、人として成長できたのは嬉しい。松山プロとは練習ラウンドなどで一緒に回らせて頂いて、勉強したい」©Eiko Oizumi
星野陸也
「PGAツアーに出場することは、僕がゴルフを始めた時からの目標だった。嬉しさ、楽しさはたくさんあるが、優勝を目指して、1試合1試合、上位をキープしていきたい。2024年は病気で筋力も落ちたが、オフで体調も戻ってきて、トレーニングもしっかりやれている。欧州でもウェイティングだらけだったので、2025年も気にせずにホテル転戦で臨むつもり」©Eiko Oizumi

「2025年の目標は優勝」と松山英樹

PGAツアーで11勝を挙げ、「ZOZOチャンピオンシップ」でも優勝している松山英樹は、「2019年からZOZOさんがやってくれていて、来年以降は僕もどうなるのかな、と心配していた。日本で開催するPGAツアーは、これから頑張っていこうとしているジュニアにもすごく影響がある大会だと思うし、僕も日本人メンバーの一人なのでもう一度勝ちたいという思いが強い。PGAツアーの選手が日本のコースでやると、その差もすごく感じられるので、そこが楽しみの一つになるんじゃないかと思う。(横浜CCは)プライベートでも何度も回っていて、グリーン周りにすごく特徴がある。試合では13~14フィートになると、カップを切る位置が難しくなると思うが、優勝スコアは20アンダーくらいになりそう。2025年は勝つことが目標」と語った。

また、PGAツアーインターナショナルのクリスチャン・ハーディ社長は、「横浜という地は、世界でも素晴らしいと言われている東京に近く、アクセス面からも選手たちは嬉しく思うだろう。細部にこだわった、素晴らしい大会になっていくと思うし、選手たちのプレーを間近で見る体験を皆さんに提供でき、日本のゴルフ業界を活気づけていくことができるのではないかと思う」と記者会見で述べた。

なお、開催日は10月9日~12日に決定。
賞金総額や優勝賞金についてはまだ発表されていない。

昨年の賞金王・金谷拓実が日本人5人目のシード選手に

12月に行なわれたPGAツアーの最終予選会で、3位に入り、今季のPGAツアーシード権を獲得した金谷(左)。右はPGAツアーコミッショナーのジェイ・モナハン氏。©GettyImages

JGTO最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」直後に、PGAツアーの最終予選会(Qスクール)受験のため、フロリダに飛んだ金谷拓実は、4日間の大会で通算5アンダーをマークし、3位に入賞。
5位タイまでに入れば、来季のPGAツアーの出場権を獲得できるが、その獲得圏内に入り、2025年度のPGAツアーで日本人5人目のシード選手となった。

「この喜びを、両親に伝えたい。辛いことや苦しいこともあったが、周りの方々のおかげでここまで頑張れた。本当に苦しかったけど、嬉しい」と涙を流しながら喜んだ。

Text & Photo/Eiko Oizumi

関連する記事