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【LIV GOLF NEWS】台湾のリ・ハイカクがLIVゴルフ出場権を獲得「LIVゴルフは多くのゴルファーの夢」

LIV GOLF PROMOTIONS 2024 /LIVゴルフ予選会

優勝 リ・ハイカク(台湾)

1994年11月1日生まれ。通称、マックス。2015年からアジアンツアーに参戦し始め、24年「インターナショナルシリーズ・タイ」で同ツアー初優勝。平均飛距離は297.51ヤード。PGAツアープレーヤーの、ケビン・ユとは幼少時代から切磋琢磨し、ゴルフの腕を競った。©LIV GOLF
シード選手に贈られる、LIVゴルフのゴールドコイン。ダイヤモンドがあしらわれている。©LIV GOLF

2025年のLIVゴルフでプレーできるたった1人の選手を選抜するため、開催された「LIV GOLFプロモーションズ2024」。
サウジアラビアのリヤドGCで行なわれ、激戦の末、台湾のリ・ハイカクが優勝し、権利を得た。
初の台湾選手の参戦となるが、いったいどんな選手なのか?

日本からは比嘉一貴(写真)のほか、木下稜介、生源寺龍憲、金子駆大の3人が出場。昨年の予選会には93人が出場。©LIV GOLF
たった1人しか通過しないという、非常に狭き門だった。©LIV GOLF
開催コースは、サウジアラビアの首都リヤドにある、リヤドGC。©LIV GOLF

LIVゴルフに5人目のアジア人選手誕生

10月下旬の「インターナショナルシリーズ・タイ」でアジアンツアー初優勝したリ・ハイカク。©Asian Tour

総勢93名の参加者(プロ・アマ問わず)から、たった1人の2025年LIVゴルフ出場選手を選抜する、「LIVゴルフ・プロモーションズ(通称LIVゴルフ・予選会)」が、昨年12月12日~14日の3日間にわたってサウジアラビア・リヤドGCで開催された。
ストローク方式の本大会は、3日間で4ラウンドを戦う「シュートアウト」スタイルで行なわれ、激戦の末、リ・ハイカクが優勝。
2025年のLIVゴルフ出場権という、ゴールデンチケットを獲得した。

「LIVゴルフ初の台湾出身の選手となれたことは、本当に特別なことであり、大きな意味があります。LIVゴルフは、多くの選手にとって夢の舞台。僕がその舞台に立つことで、彼らも続いてくると思います」

リ・ハイカクは2015年にアジアンツアーを主戦場に戦い始めた台湾人選手で、昨年の10月下旬、「インターナショナルシリーズ・タイ(以下IT)」で、ようやく初優勝を飾った。
その前週の「ブラック・マウンテン選手権」で3位、「IT」以降の「BNIインドネシア・マスターズ」8位タイ、「台湾グラス・タイフォンオープン」7位タイ、「リンク・香港オープン」8位タイと、優勝の前後約1か月以上にわたって、トップ10入りを続けていた。

彼は子供の頃からPGAツアープレーヤーのケビン・ユ(ユ・チュンアン)とゴルフを共にしていた仲で、2014年、アマチュア時代に地元のプロの試合で優勝したこともある逸材だ。

なお、彼がどのチームに属するのかは、この原稿執筆時点では明らかにされていない。
彼の加入に よって、ワイルドカード枠のアンソニー・キムを除き、アジア系の選手は5人となった。

ブランデン・グレース、スコット・ビンセントらの行方

昨年10月に豪州下部ツアーで優勝したジャック・ブキャナン(豪州)は4位タイに入賞。©LIV GOLF
ケビン・ナが率いるアイアンヘッズGCの元メンバーのスコット・ビンセントは8位タイに入賞。©Asian Tour
香港のタイチ・コーも2位タイに入り、インターナショナルシリーズ全試合に出場できることになった。©Asian Tour
LIVゴルフ・スティンガーGCの初期メンバーだったブランデン・グレースは、2位タイに。©LIV GOLF

一方、昨年のLIVゴルフシーズンをもって降格した、スティンガーGCのブランデン・グレース、アイアンヘッズGCのスコット・ビンセントは、今大会に出場し、優勝することで復権を狙っていたが失敗した。
だが、彼らは最終日の成績でトップ10入りを果たし、アジアンツアーの中でも高額賞金が約束されている「インターナショナルシリーズ(以下IS)」へのフル出場権(全10試合)を得た。
この「IS」で年間総合優勝を果たせば、来季のLIVゴルフの出場権が得られることになっているため、フル参戦が可能な彼らは大いに有利だ。

昨年は、すでにLIVゴルフでのシード権も確定しており、トルクGCのキャプテンでもあるホアキン・ニーマンが、「IS」最終戦の「PIF・サウジインターナショナル」で優勝し、総合優勝を果たしたことで、この枠を利用したLIVゴルフ出場権獲得者は誕生しなかった。
「IS」にたった2試合しか出場しなかったニーマンが総合優勝を果たし、LIVゴルフ枠1名分が浮いてしまったことに対して、異論を唱えるものも多く(繰り上げもなかった)、おそらく最低出場試合数の規定や、有資格者が優勝した場合の規約について、議論がなされるのではないか、と思われる。
そして、有資格者が総合優勝を果たしたとしても、次点の選手が繰り上げで、権利獲得となるのではないかと予想している。

予選会に参加した日本勢4人は決勝ラウンドに進めず、出場権獲得ならず

木下稜介は、日本ツアー優勝者のカテゴリーで、第2ラウンドから出場したが、予選落ちとなった。©LIV GOLF
初日に2位タイで好スタートを切った比嘉一貴。第2ラウンドで上位20名に入れず、予選落ちを喫した。©LIV GOLF

↓LIVゴルフ出場権獲得

1リ·ハイカク−10

↓インターナショナルシリーズ出場権獲得

2タイチ·コー
ブランデン·グレース
−8
4ジャック·ブキャナン
ブレット·コレッタ
オリー·シュナイダージャンズ
−5
7マックス·ロットルフ−4
8スコット·ビンセント
デビッド·ホージー
S·プラティープティエンチャイ
スーミン·リー
−3

予選落ち
キーラン・ビンセント、比嘉一貴、木下稜介、生源寺龍憲、金子駆大、ジョン・ケイトリン、カレ・サムーヤ、ハドソン・スワフォード、ミゲル・タブエナ、トラビス・スミス、ウェイド・オームスビー、ジャズ・ジェーンワタナノンド、トム・ルイス、ジェッド・モーガンなど

Text/Eiko Oizumi
Photo/LIV GOLF、Asian Tour、Getty Images

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