【LIV GOLF NEWS】世界のトッププロから手解きを受けるLIVゴルフの有望な若手3人組

ケイレブ・サラット
（リージョン13）

トム・マッキビン
（リージョン13）

デビッド・プイグ
（ファイヤーボールズGC）

PGAツアー行きを蹴って、今年LIVゴルフ入りを決めた選手がいる。
トム・マッキビン（北アイルランド・22歳）だ。
彼は、昨年までDPワールドツアーを主戦場に戦い、2023年「ポルシェ・ヨーロピアンオープン」で優勝。
昨年は「レース・トゥ・ドバイランキング」で18位にランクインして、PGAツアー出場権を獲得できる10枠の10番目に滑り込み、今年からPGAツアーに行くものと考えられていた。
しかし、なんとLIVゴルフ入りを表明し、現在はジョン・ラーム率いるリージョン13のメンバーとして戦っている（同郷のローリー・マキロイには引き止められたそうだ）。

また、大学を中退し、欧米ツアーのメンバーになることなく、いきなりLIVゴルフ入りしたケイレブ・サラット（米国・21歳）もまた、リージョン13のメンバー。
LIVゴルフ発足初年度にLIVゴルフ入りしてプロデビューを飾ったデビッド・プイグ（スペイン・23歳）は、絶好調のファイヤーボールズGCのメンバー。
アジアンツアーでも２勝を挙げている。

この21、22歳、あるいは23歳という「ヤングガンズ3人組」は、LIVゴルフで、大きな成長を遂げつつある。
欧米ツアーで戦っていたら経験できなかったような、世界のトッププロ達からのレッスンやアドバイスを日常的に受けられるのだ。

LIVゴルフの若手の中では年長のプイグは、「セルヒオは本当に素晴らしい人。特にコース外での過ごし方を見ていると、学ぶことが多い。いつもリラックスしていて、どうやって試合の合間にリフレッシュするのか、その過ごし方も教えてくれるんだ。気持ちを落ち着かせるコツや、試合以外の時間の使い方が自然と身につきますね」と語っている。

また、サラットは「ジョン（ラーム）の近くにいることで、現役最高峰の選手がどのようにプレーし、どのようにキャリアを築いているかを間近で見ることができる。それが一番の学び。今でもメジャーで優勝争いをしているし、ゴルフ界で最も影響力のある選手の一人。僕やトムに何かをする義務なんてないのに、すごく時間をかけてプレーのことや、人間としてどのように成長するのかについてもアドバイスをくれる。それは本当に貴重なことだし、感謝している」と語っている。

LIVゴルフでは世界ランキングポイントを獲得できないので、彼らがメジャーに出るにはアジアンツアーや欧州ツアーなど、LIVゴルフ以外で上位に入ってポイントを稼ぐか、LIVゴルフの個人戦で上位をキープして推薦をもらうか、あるいは新規カテゴリーに入るしか、今のところは方法がない。
それが嫌で今年、LIVゴルフを辞めたエウヘニオ・チャカラ（元ファイヤーボールズGC）もいるが、前記の3人のようにメジャー優勝者でもあるキャプテンから直伝されたアドバイスを糧に、スピーディに成長を遂げて、メジャーへの道を模索する選手もいるのだ。

個人戦ランキング

＊香妻陣一朗は、腰痛のため５戦欠場。
＊©は、キャプテン

チーム戦ランキング

＊「韓国大会」終了時（2025年５月４日）のランキング

Text/Eiko Oizumi
Photo/LIV GOLF