

平田憲聖、下部ツアーから昇格
10月12日、PGAツアーの下部ツアー「コーンフェリーツアー」最終戦の「コーンフェリーツアー選手権」が終了。
大会終了時のポイントランク20位までに与えられる来季のPGAツアー出場権の獲得者が決定した。
今年コーンフェリーツアーに出場していた平田憲聖は、25試合に出場し、未勝利ながらもトップ10入り5回。
開幕戦の「バハマ・グレートアバコ・クラシック」2位タイ、「ユタ選手権」2位タイなどトップ3入りを4回達成するなど、時折優勝争いに加わった。
なお、日本人で下部ツアーからPGAツアーへ昇格した選手に、今田竜二(2004年)、石川 遼(2013年)、岩田寛(2015年)、大西魁斗(2024年)がいる。
平田の他、2024年「マスターズ」「全米オープン」でローアマを獲得し、同年プロ転向したニール・シップリーも4位で通過。
来季、コーンフェリーツアーからの昇格者20名は、「ソニーオープン・イン・ハワイ」から始動することになる。

「結果が大事な世界だが過程も大事にしている」
平田は、残り4試合の時点で、自身のインスタグラムに以下のように書き綴っていた。
「ここまで長いようで早かった。いや、しっかり長かったです。毎日、毎週、毎試合、自分から見える景色は新鮮で、初めての事ばっかりで、全てが新しい経験でした。それでも試合が始まれば自分のやるべき事・課題・目標は一緒で、結果は大事な世界です。けど、もちろん、自分の中では結果が全てではないし、それまでの過程を大事にしています」
「でもアメリカで試合してると、どれだけ過程が充実してようがやる事をやろうが、結果でしか自分の事を報えないと感じるんです。良い時は楽しいし、悪い時は苦しい。シンプルです。だって予選落ちても有難い事に、ゴルフしかする事がないから(以下略)」
来季、いよいよ念願のPGAツアー参戦が始まるが、平田にとってまた毎週、毎日、新しく新鮮な景色が広がることだろう。
シード権をキープすることが困難な世界最高峰の舞台だが、今年、コーンフェリーツアーで培った技術や精神力、環境適応力を発揮して、松山英樹、久常涼と共に活躍を期待したい。
平田憲聖 2025年 コーンフェリーツアー全成績
| バハマ・グレートアバコ・クラシック | 2位タイ |
| パナマ選手権 | 17位タイ |
| アスタラゴルフ選手権 | 予選落ち |
| 118ビザ・アルゼンチンオープン | 予選落ち |
| アスタラ・チリクラシック | 3位タイ |
| クラブ・カー選手権 | 23位タイ |
| LECOMサンコーストクラシック | 57位タイ |
| ベリテックスバンク選手権 | 18位タイ |
| タラム選手権 | 12位タイ |
| アドベントヘルス選手権 | 25位タイ |
| ビジット・ノックスビルオープン | 予選落ち |
| UNCヘルス選手権 | 予選落ち |
| BMWチャリティプロアマ | 7位タイ |
| カンザス・ウィチタオープン | 予選落ち |
| メモリアルヘルス選手権 | 16位タイ |
| ザ・アセンダント | 37位タイ |
| プライスカッターチャリティ選手権 | 予選落ち |
| NV5インビテーショナル | 3位タイ |
| ユタ選手権 | 2位タイ |
| ピナクルバンク選手権 | 予選落ち |
| アルバートソンズボイジーオープン | 33位タイ |
| シモンズバンクオープン | 64位タイ |
| ネーションワイド子供病院選手権 | 予選落ち |
| コンプライアンスソリューションズ選手権 | 予選落ち |
| コーンフェリーツアー選手権 | 68位 |
2026年 PGAツアー・シード権獲得20名
| 1 | ジョニー・キーファー |
| 2 | チャンドラー・ブランシェット |
| 3 | オースティン・スムーサーマン |
| 4 | ニール・シップリー |
| 5 | エミリオ・ゴンザレス |
| 6 | ハンク・レビオダ |
| 7 | エイドリアン・デュモン・ド・シャサール |
| 8 | S.H.キム |
| 9 | クリスト・ランプレヒト |
| 10 | デービス・チャットフィールド |
| 11 | ザック・バウショウ |
| 12 | ピアスソン・クーディ |
| 13 | S.T.リー |
| 14 | ジェフリー・カン |
| 15 | 平田憲聖 |
| 16 | トレース・クロウ |
| 17 | ジョン・バンダラーン |
| 18 | ゼッチェン・ドウ |
| 19 | スダルシャン・イェラマラジュ |
| 20 | ポンタス・ニーホルム |
Text/Eiko Oizumi
Photo/Getty Images




