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【世界のゴルフ通信】From Australia 豪州のメジャーから「マスターズ」へ!オーストラリアンオープン優勝者にマスターズ出場権

2013年、マキロイが「オーストラリアンオープン」を制したが、2位は豪州のスター、アダム・スコット(左)だった。©GettyImages
2013年、ロイヤル・シドニーで開催された「エミレーツ・オーストラリアンオープン」で優勝したローリー・マキロイ。©GettyImages
2018年、「オーストラリアンオープン」を制したのは、エイブラハム・アンサー(メキシコ)。©TEV
2023年「ISPS HANDAオーストラリアンオープン」で優勝した、LIVゴルファーのホアキン・ニーマン(チリ)。©GOLF Australia

「マスターズ」出場権も優勝者特典に付加された豪州のメジャーに注目!

ジャック・ニクラス、アーノルド・パーマー、ゲーリー・プレーヤーが頻繁に南半球へ飛んでいた時代以来、これほどまでにこの国で注目を集めた大会はなかっただろう。
今年12月4日から7日にかけてロイヤル・メルボルンGCで開催される男子の大会「オーストラリアンオープン(以下、『全豪オープン』)」だ。

今回新たに加わった「マスターズ」出場権という優勝者特典に加え、今年の「マスターズ」王者、ローリー・マキロイがメルボルンの名高いサンドベルトで初めてプレーすることが決まり、今大会、そして豪州全体のゴルフシーズンに大きな弾みがついた。

LIVゴルフのホアキン・ニーマンやエイブラハム・アンサーといったインターナショナルスターもマキロイに続き、出場を表明。
アダム・スコット、キャメロン・スミス、ミンウー・リー、キャメロン・デービス、マーク・リーシュマン、エルビス・スマイリー、ルーカス・ハーバート、マット・ジョーンズといった人気のオーストラリア勢も名を連ねている。

ローリー・マキロイも参戦で、チケット売り上げ増

「全豪オープン」が、ロイヤル・メルボルンの複合コースで行なわれるのは1991年以来であり、この開催地こそが、過酷なシーズンを終えたマキロイが遠征を決断する決め手となった。

マキロイが「全豪オープン」に初めて出場したのは、2005年。
アマチュアとしてモーニントン半島のムーナリンクスでのことだったが、メルボルンのサンドベルトでプレーするのはこれが初めてだ。
最後の出場は2014年、シドニーのオーストラリアンGCで、前年のロイヤル・シドニー大会に次ぐ勝利を目指したときだった。

ゴルフ・オーストラリアによれば、マキロイの出場発表により大会前売り券の売れ行きは大会史上最高を記録しているという。
また8月には、オーガスタナショナルGCが、来年の「マスターズ」出場権を優勝者に与えることを発表し、注目はさらに高まった。

「マスターズ」出場権をかけてLIVゴルファーも参戦

「『全豪オープン』の優勝者にマスターズの招待状が届くというのは、画期的な出来事」とオーストラリアPGAのCEO、ギャビン・カークマン氏は語った。
「それはこの大会、そしてオーストラレイジアのチャレンジャーPGAツアーが、世界のゴルフ界で重要な地位にあることを示している」

この「マスターズ」出場権は、ニーマンとアンサーが出場を決めた大きな要因でもある。
チリ出身のニーマンは、2023年の「全豪オープン」をシドニーのオーストラリアンGCで制し、メキシコ出身のアンサーは2018年に同じくシドニーのザ・レイクスGCで制している。

注目すべきは、アンサーがすでにロイヤル・メルボルンを経験している点だ。
彼は2019年の「プレジデンツカップ」にインターナショナルチームメンバーとして出場し、敗れたチームの中で最多ポイントタイを記録。
3勝1敗1分で、唯一の敗戦はシングルスでのタイガー・ウッズ戦だった。

以前の男女同週共催スタイルは終了し、別開催に

2026年3月に開催される「オーストラリアン女子オープン」の会場は、アデレード国際空港から至近のクーヨンガGC。©GettyImages
2024年の「オーストラリアン女子オープン」で優勝した申ジエ。©GOLF Australia

男子の「全豪オープン」は、今年から女子大会と別開催となる。
これはゴルフ・オーストラリアがそれぞれの大会に独自の注目期間を設けると決定したためで、2022年から2024年までは男女大会および「オーストラリアン・オールアビリティーズ選手権」が同時開催されていた。

オーストラリアン女子オープン(以下、『全豪女子オープン』)」は来年3月、南オーストラリア州のクーヨンガGCで開催される。
一方で「オールアビリティーズ選手権」は今年も男子大会と並行してロイヤル・メルボルンで行なわれるが、今回が最後となる。
2026年からは、より大きなフィールドを持つ独立した大会として新たな日程と会場で開催される予定だ。

男子大会が盛り上がりを見せる中、WPGAツアー・オブ・オーストラレイジア(豪州女子ツアー)も、「全豪女子オープン」の時期と形式変更を中心に、話題を振りまいている。

2026年の「全豪女子オープン」(3月12~15日)は、欧州女子ツアー(LET)の豪州4週連続シリーズの一部として開催されることになった。
この新たな日程は米LPGAツアーの「アジア・スイング」終了後に設定されており、LPGAスケジュールとの重複がなくなったことで、より多くの海外選手を招くことが可能になる。
4週連続のLET共催大会となる点に、WPGAのCEOカレン・ラン氏は特に期待を寄せている。

「以前は大会数が少なく、他ツアーからは“ツアー”というより“単発イベントの国”と見られていました。でも今では、〝大きなツアーへの道筋としての本格的なツアー〟だと評価されるようになってきたんです」(K・ラン氏)

2月26日~3月1日の「NSWオープン」、3月5日~8日の「オーストラリアン・女子クラシック」が「全豪女子オープン」の前哨戦として続き、さらにその翌週の3月19日~22日にはサンクチュアリーコーブGCのパームスコースで「WPGA選手権」が開催される。

2025年大会はサイクロン〝アルフレッド〟による被害で中止されたため、今年は共催イベントが2つしかなかったが、来年は4大会が共催され、若手選手に世界への道を開くだけでなく、海外勢にとっても豪州で賞金ランキングポイントを稼ぐ絶好の機会となる。

「WPGA選手権」は、短いながら波乱の歴史を歩んできた。
初開催は2022年、男子の「全豪PGA選手権」と共催され、スー・オーがグレース・キムを破ってカリー・ウェブカップを手にした。
その後休止を経て、2025年の再開が予定されていたが、今度は「全豪女子オープン」の翌週に開催される形となり、ラン氏は「オーストラリア女子プロゴルフの柱のひとつとして定着する」と期待している。

Text/Karen Harding

カレン・ハーディング

(オーストラリア)

メルボルン出身のゴルフジャーナリストで、数々の賞を受賞。女子ゴルフやゴルフ場の環境問題、大衆ゴルフなどに関する執筆に注力。

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