LIV GOLF PROMOTIONS 2024 /LIVゴルフ予選会
優勝 リ・ハイカク(台湾)


2025年のLIVゴルフでプレーできるたった1人の選手を選抜するため、開催された「LIV GOLFプロモーションズ2024」。
サウジアラビアのリヤドGCで行なわれ、激戦の末、台湾のリ・ハイカクが優勝し、権利を得た。
初の台湾選手の参戦となるが、いったいどんな選手なのか?



LIVゴルフに5人目のアジア人選手誕生

総勢93名の参加者(プロ・アマ問わず)から、たった1人の2025年LIVゴルフ出場選手を選抜する、「LIVゴルフ・プロモーションズ(通称LIVゴルフ・予選会)」が、昨年12月12日~14日の3日間にわたってサウジアラビア・リヤドGCで開催された。
ストローク方式の本大会は、3日間で4ラウンドを戦う「シュートアウト」スタイルで行なわれ、激戦の末、リ・ハイカクが優勝。
2025年のLIVゴルフ出場権という、ゴールデンチケットを獲得した。
「LIVゴルフ初の台湾出身の選手となれたことは、本当に特別なことであり、大きな意味があります。LIVゴルフは、多くの選手にとって夢の舞台。僕がその舞台に立つことで、彼らも続いてくると思います」
リ・ハイカクは2015年にアジアンツアーを主戦場に戦い始めた台湾人選手で、昨年の10月下旬、「インターナショナルシリーズ・タイ(以下IT)」で、ようやく初優勝を飾った。
その前週の「ブラック・マウンテン選手権」で3位、「IT」以降の「BNIインドネシア・マスターズ」8位タイ、「台湾グラス・タイフォンオープン」7位タイ、「リンク・香港オープン」8位タイと、優勝の前後約1か月以上にわたって、トップ10入りを続けていた。
彼は子供の頃からPGAツアープレーヤーのケビン・ユ(ユ・チュンアン)とゴルフを共にしていた仲で、2014年、アマチュア時代に地元のプロの試合で優勝したこともある逸材だ。
なお、彼がどのチームに属するのかは、この原稿執筆時点では明らかにされていない。
彼の加入に よって、ワイルドカード枠のアンソニー・キムを除き、アジア系の選手は5人となった。
ブランデン・グレース、スコット・ビンセントらの行方




一方、昨年のLIVゴルフシーズンをもって降格した、スティンガーGCのブランデン・グレース、アイアンヘッズGCのスコット・ビンセントは、今大会に出場し、優勝することで復権を狙っていたが失敗した。
だが、彼らは最終日の成績でトップ10入りを果たし、アジアンツアーの中でも高額賞金が約束されている「インターナショナルシリーズ(以下IS)」へのフル出場権(全10試合)を得た。
この「IS」で年間総合優勝を果たせば、来季のLIVゴルフの出場権が得られることになっているため、フル参戦が可能な彼らは大いに有利だ。
昨年は、すでにLIVゴルフでのシード権も確定しており、トルクGCのキャプテンでもあるホアキン・ニーマンが、「IS」最終戦の「PIF・サウジインターナショナル」で優勝し、総合優勝を果たしたことで、この枠を利用したLIVゴルフ出場権獲得者は誕生しなかった。
「IS」にたった2試合しか出場しなかったニーマンが総合優勝を果たし、LIVゴルフ枠1名分が浮いてしまったことに対して、異論を唱えるものも多く(繰り上げもなかった)、おそらく最低出場試合数の規定や、有資格者が優勝した場合の規約について、議論がなされるのではないか、と思われる。
そして、有資格者が総合優勝を果たしたとしても、次点の選手が繰り上げで、権利獲得となるのではないかと予想している。
予選会に参加した日本勢4人は決勝ラウンドに進めず、出場権獲得ならず


↓LIVゴルフ出場権獲得
1 | リ·ハイカク | −10 |
↓インターナショナルシリーズ出場権獲得
2 | タイチ·コー ブランデン·グレース | −8 |
4 | ジャック·ブキャナン ブレット·コレッタ オリー·シュナイダージャンズ | −5 |
7 | マックス·ロットルフ | −4 |
8 | スコット·ビンセント デビッド·ホージー S·プラティープティエンチャイ スーミン·リー | −3 |
予選落ち
キーラン・ビンセント、比嘉一貴、木下稜介、生源寺龍憲、金子駆大、ジョン・ケイトリン、カレ・サムーヤ、ハドソン・スワフォード、ミゲル・タブエナ、トラビス・スミス、ウェイド・オームスビー、ジャズ・ジェーンワタナノンド、トム・ルイス、ジェッド・モーガンなど
Text/Eiko Oizumi
Photo/LIV GOLF、Asian Tour、Getty Images