Text/Eiko Oizumi
Photo/Yoshitaka Watanabe

「ISPS HANDA夏に爆発どれだけバーディー取れるんだトーナメント」初日を終えて、首位と2打差の5位タイにつけた、プロ入り2年目の岡田晃平。「1日、6アンダーを目標にしている」という岡田は、8バーディー、ノーボギーの64をマークし、初優勝に向けて好発進。それでも後半の9ホールのパー5で、2つバーディを取り損ねたことについては、「ロングで取れなかったのが痛い。あと2個は、バーディが取れたはず。ティーショットが右に曲がっていたのを、うまく修正できなかったので、そこが課題です」と語った。
今週は試合名にもあるように、「バーディがどれだけ取れるか」というバーディー合戦の様相を呈しており、スコアの伸ばし合い。岡田は「あまり伸ばし合いの展開は好きではない」と語っているが、「4日間、安定して伸ばすことが必要。ティーショットをいいところに打てたら、もう全部チャンス。ティーショット次第なので、明日以降はそこを気をつけないと」と初日を終えて振り返った。
高知県出身の岡田は、明徳義塾高校を経て、東北福祉大学ゴルフ部へ進んだ、松山英樹の後輩。2023年にはPGAツアー「ソニーオープン」に出場し、松山と練習ラウンドをともにしたこともあり、松山が帰国した際は、ラウンドをともにすることもあるという。先輩からは、「早くアメリカに来れるように頑張れ」と言われているそうだが、自分自身は、「まずは日本で勝ってからアメリカに行きたいと思っている。平田憲聖選手が、コーンフェリーツアーで戦っているのを見て、彼の活躍もチェックしている。コーンフェリーはレベルが高そうだけど、自分もできれば複数回優勝をして、日本のシード権を確保してから、コーンフェリー→PGAツアーというルートをたどりたい」と、今後の理想のキャリアを思い描いている。
そのために必要な、国内ツアーでのまずは1勝。今年は「中日クラウンズ」で連日60台をマークし、3日目を終えた時点で首位タイに立ったが、最終日に伸び悩み、4位タイに終わった。本人は、「2日目が弱い」と語っているが、その2日目もスコアを伸ばし、週末の優勝争いに向けてエンジン全開でバーディをもぎ取りにいく構えだ。