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「違うコースみたいだった」ホームコースでの
「日本シニアオープン」に出場し、最下位で予選落ちした原辰徳

Text & Photo/Eiko Oizumi

予選ラウンドを伊澤利光(左から3番目)、プラヤド・マークセン(中央)とともにプレーした、アマチュアの原辰徳(右から2番目)。

  今年のシニアゴルファーNO.1決定戦の「日本シニアオープン」は、神奈川県の相模原ゴルフクラブで開催。同コースのメンバーであり、JGAの特別承認を受けて初出場した、プロ野球・巨人軍元監督の原辰徳は(67歳)2日目、通算27オーバーの最下位で予選落ちを喫した。

 誰よりも大勢のギャラリーを引き連れて、プラヤド・マークセン、伊澤利光という実力者とともに予選ラウンドを回った原は、1バーディ、11ボギー、2ダブルボギーの89でホールアウト。かなり苦しいラウンドとなったが、ラウンド中は笑顔も見られ、大勢のファンたちの応援に応えていた。

「一生懸命やりました。ベストを尽くしました。もう少しできたんじゃないかな、という気持ちもあるんですが、これが現実というところで。いい経験をさせて頂いた。67歳にして、これから立ち上がろうかな、という感じです」

 日頃はメンバーとして、相模原GCをプレーしている原だが、メジャーとなると、ラフは深くなり、フェアウェイの幅も通常よりも絞られるなど、難易度はグッと上がる。そんなコースを目にして、「違うコースみたいですね。ラフももちろんですが、普段はフェアウェイというものを意識しながらティーショットを打つことは、そうそうないのでね。ラフに打つと、行ってみないとどこまで入っているのかわからない。セッティングの難しさはすごいな、と思いますね」と語った。

 ギャラリーの中には、ジャイアンツのユニフォームを着用したり、タオルを掲げながら観戦する人もいたが、「今日、初めてゴルフ場に来た方もいらっしゃったと思うし、野球とは違った応援の仕方は、私も新鮮だった。ファンの皆さんも新鮮だったんじゃないでしょうか?」とゴルフの裾野の拡大にも貢献。コースを訪れていた中嶋常幸からは「もっと原さんには、シニアの試合に出てほしい」と、シニアファン拡大のため、熱烈なアプローチを受けた。

ウエアは、タイガー・ウッズブランドの「Sun Day Red」を着用。メジャーリーグ「オリオールズ」でプレーしている菅野智之の応援で渡米した際、購入したのだという。「(タイガーのようには)飛ばなかったね(苦笑)」
苦しいラウンドではあったが、爽やかな笑顔も見られた。
大勢の原辰徳ファンが、相模原GCにかけつけた。

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