北海道で2試合連続開催!第1週
ISPS HANDA 夏に爆発 どれだけバーディー取れるんだトーナメント
2025年8月14日~17日/御前水ゴルフ倶楽部(6932ヤード・パー72)
優勝 比嘉一貴(フリー)

大会総バーディー数2153個は、第1位!(直近5年間で)
比嘉一貴が、3年ぶりにツアー7勝目を達成





3年ぶりの勝利に涙した比嘉一貴
ISPS北海道シリーズ・第1戦、「どれだけバーディー取れるんだトーナメント」は、御前水ゴルフ倶楽部で開催。72ホールを終えた時点で、通算30アンダーで比嘉一貴と米澤蓮が首位で並び、プレーオフの末、比嘉が3年ぶり、ツアー7勝目を飾った。
2022年「ダンロップフェニックス」以来、未勝利だった比嘉は、勝負が決まった瞬間、キャディと抱き合い、涙を浮かべた。
「なかなか勝てなかったので、嬉しかった。幼なじみのキャディと一緒に勝ちたいというのが夢だったので、それも相まって感極まりましたね」
2022年に国内4勝を挙げ、賞金王に輝いた比嘉は、翌年、DPワールドツアーを主戦場に戦い、メジャーやPGAツアーにも出場。
だが、思うような成績が残せず、予選落ちも続き、苦しい時期を過ごしたという。
「アプローチがダメ、芝に対応できない、とダメなものばかりを過剰に考えすぎて、負の連鎖になっていた」という比嘉は、2024年から国内ツアーに復帰。
賞金ランクは24位で未勝利に終わっていた。
そして今回、バーディー合戦のような大会で、自信とアグレッシブさを取り戻したという。
「ゴルフが小さくなって、バーディー数が少なくなっていることは自覚していた。今週、バーディーを取ることに慣れて、少しアグレッシブさを取り戻し、自分もビッグスコアを出せるんだ、と自信が湧いた」
比嘉の今後の目標は、アジアンツアーの高額賞金シリーズ「インターナショナルシリーズ」で優勝すること。
LIVゴルファーも多数出場している試合だが、彼らが上位を占めることも多く、彼らと一緒に回って、一矢報いたいと考えている。
記録続出!選手たちの新たな可能性を見出す大会
大会名にある「バーディー数」は、4日間を通じて2153個。
これは、直近5シーズンの国内ツアー最多記録だ。
また、予選カットラインは8アンダーとなり、2006年「東建ホームメイトカップ」の6アンダーを2打上回る最少スコアに。
さらに、ホールインワンを達成した選手が1日に3人誕生したり、アルバトロス達成者まで飛び出し、珍記録も続出した。
これらの記録に対し、ISPSは賞金10万円ずつを提供。
ISPS半田会長は、「普段ありえないことが続出し、記録ずくめの試合ができてとても面白かった。攻め続けないと順位が下がる試合があってもいい」と語った。
比嘉も語っているように「自分がバーディー合戦に向いていると初めて発見した」という選手もいて、自らの新たな可能性を見出せた大会でもあった。
最終成績
優勝 | 比嘉一貴 | −30 |
2位 | 米澤蓮 | −30 |
3位 | 金子駆大 古川龍之介 | −29 |
5位 | 岡田晃平 | −27 |
6位 | 池村寛世 原 敏之 J・デロスサントス B・ケネディ | −25 |
10位 | 伴真太郎 大堀裕次郎 嘉数光倫 生源寺龍憲 | −24 |
Text/Eiko Oizumi
Photo/Yoshitaka Watanabe、Tsukasa Kobayashi、ISPS