Text/Eiko Oizumi
Photo/DP World Tour

「DPワールドツアー選手権」2日目に首位に立ったのは、デンマークのニコライ・ホイガード。双子のホイガード兄弟の兄である。彼は第2ラウンドを1イーグル、5バーディ、ノーボギーの65で回り、2位のジャスティン・ローズ、シェーン・ローリー、ローリー・マキロイら5人に3打差をつけて通算12アンダーでトップに立った。
ホイガードは今大会に3度目の出場を果たし、2021年のデビュー戦では4位。その2年後には優勝している。
「この試合に戻ってこられて嬉しい。この大会もコースも大好きで、今回は少し調子を取り戻している状態で戻ってこられてよかったし、とにかくここにいられることが嬉しい」
「昨日もいいラウンドだったが、実は今日はさらに内容的によかったかもしれない。でも、焦らずプレーするだけ。チャンスはたくさんあるし、少し攻め急ぐと簡単なボギーを叩きかねない。だからコースマネージメントを意識している。忍耐強くプレーできていることが、ここまでのハイライトだと思う」
「このコースは、自分の目にフィットしている。ティーショットが気持ちよく打てるし、狙い所を定めていくタイプのコースだと感じている。ドライバーから4番アイアンまでを使い分ける必要があって、自分の強みであるミドルアイアンの精度が生きる。だから自分にぴったりなんだ。この調子を続けられたらいいね」

また、今週で終了するレース・トゥ・ドバイランキングで1位に立っているローリー・マキロイも6バーディ、3ボギーの69をマークし、2位タイに浮上。昨年は今大会で優勝し、レース・トゥ・ドバイの総合優勝も決めたが、今年はレース・トゥ・ドバイランキングで2位につけているマルコ・ペンジが44位と低迷しているため、今年で7度目のマキロイの総合優勝が確実視されている。
「今日は昨日よりも、コンディションがややタフだった。フェアウェイを外した回数が昨日よりも多かったし、外した時のライが本当にひどいものばかりだった。今日見た中でも最悪のライもあった。でも、スコアをまとめる力をうまく発揮し、粘って必要な場面で寄せ切れた。状況を考えれば69で回れて満足している」
2025年シーズンのDPワールドツアーも、残るはあと2日。上位13位までの中に、今年の「ライダーカップ」メンバーだった選手が8人、名を連ねているという強豪揃いのリーダーボードとなっているが、このコースとの相性が抜群のニコライ・ホイガードがこのまま優勝するのか、競合達が伸ばしてくるのか、エキサイティングな展開となっている。




