Text & Photo/Eiko Oizumi

アジアンツアーの高額賞金シリーズ最終戦「PIFサウジインターナショナル」は、サウジアラビア・リヤドGCで11月20日に開幕し、ケイレブ・スラットとエイドリアン・メロンクという2人のLIVゴルファーが通算9アンダーを叩き出し、初日首位に立った。
特にスラットは、11番〜16番で6連続バーディを決め、ハーフ29を記録。彼は昨年の「サウジインターナショナル」でプレーオフに進み、敗退して2位になったが、3日目にはコースレコードの61をマークしている。
「このコースは自分に合っている。相性がいいだけかもしれないけど。でも今、自分の調子がピークに向かっている実感がある。ここ数週間、ものすごくハードワークしてきた。これで5週連続の遠征だけど、本当にいろいろ学んだ。厳しい戦いも多かったけど、今日はその戦いに勝てた気がする」
21歳のサラットは、プロ転向後すぐにLIVゴルフ入りし、ジョン・ラーム率いる「リージョン13」のメンバーとしてプレーしている。優勝こそないが、何度か優勝争いを経験しており、昨年の今大会での2位タイに加え、今年の「インターナショナルシリーズ・イングランド」で2位タイ、「モロッコ大会」では3位タイに入った。
「今年は本当にいい1年になっている。自分はトッププレーヤーの1人だと信じているし、実際にそれを示すことができていると思う。もっと安定感を高めるのが永遠の課題だけど、いいプレーができた時の自分は、十分世界でも通用すると思う。偉大な選手たちは毎週のようにそのレベルを出せるが、自分もそうなりたい」
またメロンクは、今年のLIVゴルフ開幕戦「サウジ大会」がこの地で開催され、初優勝している。
「なぜかはわからないけど、このコースは本当に自分のプレーと相性がいい。グリーンもすごくいいし、ラインもよく見える。またここに戻ってこられて嬉しい」
「このコースが本当に好き。どう攻めればいいか、感覚的にわかっているし、グリーンも転がりが良く、いい状態。ここでプレーするのが楽しいね」
なお、3位にはトーマス・ピータース(通算8アンダー)、4位にはキラデク・アフィバーンラト(通算6アンダー)、5位タイにはルイ・ウーストハイゼン、ポール・ケイシー、キム・ソンヒョン、セバスチャン・ムニョスがつけている(通算5アンダー)。ディフェンディングチャンピオンのホアキン・ニーマンは、通算1オーバーの91位タイと出遅れた。
また日本勢は、インターナショナルシリーズランキング2位の浅地洋祐が、通算1オーバーの91位タイと出遅れ。香妻陣一朗、杉浦悠太、比嘉一貴は通算3アンダーの28位タイ、池村寛世は通算2アンダーの42位タイとなっている。
インターナショナルシリーズランキング1〜3位のスコット・ビンセント、浅地洋祐、ミゲル・タブエナが同組で回ったが、ビンセントとタブエナは通算4アンダーの16位タイにつけた。ビンセントが現在、325.59ポイントで首位、浅地は285.3ポイントで2位、タブエナは232.28ポイントで3位となっているが、今週の優勝者には一気に324ポイントが与えられるため、まだまだ混戦状態。今大会終了時点で1〜2位の選手は、来季のLIVゴルフ出場権が与えられることになっているが、下位の選手にもLIVの座をつかむチャンスは大いに残っている。








