Text & Photo/Eiko Oizumi

LIVゴルフに今年の途中から入り、セルヒオ・ガルシア率いるファイヤーボールズGCに所属する、スペインのホセレ・バレステル(22歳)が、プロ転向後わずか10試合目にして、「PIFサウジインターナショナル」で初優勝。世界にその存在感を示した。
最終日を6アンダーの65で回ったバレステルは、昨年の今大会で2位に入ったLIVゴルファーのケイレブ・サラットに3打差をつけて優勝。8月の「LIVゴルフ・シカゴ」でプレーオフの末、バレステルを下したディーン・バーメスターは3位に入り、リチャード・ブランドは4位。ミゲル・タブエナ(11位タイ)を除き、11位タイ(全14名)まではすべてLIVゴルフ勢が名前を連ねた。
バレステルは前半で3バーディ、ノーボギーとし、ハーフターンの時点で同組の2人(サラットとバーメスター)に1打差のリードを奪った。そして後半も勢いは衰えず、さらに3つのバーディを積み重ね、16番で奪ったバーディーが決定打に。アジアンツアーとインターナショナルシリーズ参戦2試合目で、危なげなく初優勝をつかんだ。

「本当に嬉しい。ずっと夢見てきた瞬間です。子供の頃から、プロとして初優勝をすることを思い描いて、そのために毎日練習してきました。ついに実現できて、本当に最高! これでまたさらに、上を目指して努力し続けようという気持ちが強くなりました」
「LIVに入った頃は、あまりいいプレーができておらず、学びの時間が必要でした。短時間で自分が大きく成長し、世界のトッププロと互角に戦えるところまで来たことは、本当に嬉しいですね」
バレステルは、アマチュア時代の成績も輝かしく、2020年「スペインアマ」、2023年「欧州アマ」、2024年「全米アマ」を制覇。2021年〜2025年までアリゾナ州立大に在籍し、2度のオールアメリカンに選ばれている。そして2025年6月、LIVゴルフに加入した。
一方、昨年に続き2位に終わった21歳のケイレブ・サラット(米国)は、悔しさを次のように語っている。
「つらいですね。去年も2位だったので、また同じ結果というのは厳しいです。そろそろ初優勝を決めたい気持ちが強かった。序盤でつまづいたのが痛かったです。今日の終盤3ホールでホセにはすでに4打差をつけられていました。本当に彼は素晴らしい選手。称賛しかありません。またこれからもいい勝負ができると思います」





