


UAE、サウジアラビアでビッグイベント開催
中東では、10月から1月にかけてゴルフシーズンが活発となる。
アラブ首長国連邦(以下UAE)では10月23日~26日に開催の第16回「アジア・パシフィック・アマチュア選手権」を皮切りに、DPワールドツアーのロレックスシリーズ3大会 ――「アブダビHSBC選手権」(11月6日~9日)、「DPワールドツアー選手権」(11月13日~16日)、2026年「ヒーロー・ドバイ・デザートクラシック(以下HDDC)」(1月22日~25日)が行なわれる。
さらに、2026年のスケジュールには、初戦としてドバイ・クリーク・ゴルフ&ヨットクラブで開催される「ドバイ・インビテーショナル」(1月15日~18日)も含まれている。
そして、隣国サウジアラビアでも、世界トップクラスの大会が開催される。
11月のアジアンツアー「サウジ・インビテーショナル」、そして同ツアー2025シーズンの最終戦となる「PIFプレゼンツ・サウジオープン」だ。
2月初旬には、首都リヤドでLIVゴルフリーグの新シーズンも開幕する予定である。
ローリー・マキロイ、UAE3大会に出場
UAEでのDPワールドツアー3大会は、ローリー・マキロイが主役だ。
今年の「マスターズ」で、史上6人目のキャリアグランドスラムを達成した、北アイルランド出身のマキロイは、ロレックスシリーズの全3試合に出場する。
特に、シーズン最終戦の「DPワールドツアー選手権」では、マキロイの7回目の総合優勝達成なるかに注目が集まった。
これまで、欧州ツアー史上最多総合優勝記録は、コリン・モンゴメリーの8回。
この記録に一歩近づけたかどうかは、この号が出版される頃には判明している。
そして1月の第4週には、「HDDC」で大会最多記録更新となる5度目の優勝を目指す。
「HDDC」、サステナブルな革新へ
DPワールドツアーのロレックスシリーズの一つであり、中東初の国際大会でもある「HDDC」は、世界初となる国際的な〝サステナブル・イベント・ソリューション〟公募企画を発表した。
大会はデロイトと提携し、「グリーン・インキュベーター・チャレンジ」と名付けたこのグローバル・イニシアチブを始動。
世界中の参加者から、イベントの持続可能性を高める革新的なアイデアを募集し、優勝案は2027年大会で実際に採用される予定だ。
この取り組みは、スポーツやエンターテイメント業界全体におけるサステナビリティの推進とイノベーションの加速を目的としており、起業家、スタートアップ企業、学生、既存企業など、誰でも参加可能。
新たなコンセプトから即実用化可能な技術まで、あらゆる提案が対象となる。
HDDCの大会ディレクター、サイモン・コーキル氏はこう述べている。
「この『グリーン・インキュベーター・チャレンジ』を立ち上げることを誇りに思います。ゴルフ界初となるこの試みを通じて、スポーツとエンターテイメントの分野におけるサステナブルな革新を推進したいと考えています。このチャレンジを通じて、未来のイベントを形づくる大胆で先見的なアイデアを見出したいと思います」
入賞チームには、大会とデロイトの両者による専門的支援が提供され、戦略的パートナーとしての知見やメンタリングを通じて、構想を現実的かつ拡張可能な形に仕上げていく。
募集作品のショートリストは11月18日に発表され、最終候補3組が12月19日に選出される。
ファイナリストたちは2026年大会の週に、専門審査員の前でプレゼンテーションを行なう予定だ。
サウジ初のアイランドコース、オープン
サウジアラビア初の、島に造られた18ホールコース「シュラリンクス」がレッドシー・グローバルにオープンした。
著名設計家ブライアン・カーリー氏が手がけたパー72・7400ヤードのコースは、ゴルフ・サウジによって運営されている。
オープニングセレモニーには、ゴルフ・サウジおよびPIF(公共投資基金)の会長であり、LIVゴルフリーグ創設者でもあるヤシール・アル・ルマイヤン氏が出席した。
シュラ島は「ザ・レッドシー」開発の中心となるエリアで、完成後は11の高級リゾートや住宅、レジャー施設が設けられ、環境再生を重視した設計と世界水準のサステナビリティ基準を備える予定だ。
コースは海岸沿いのリンクススタイルで、マングローブ林や砂丘を抜け、紅海沿岸へと伸びていく独特のルーティングを持つ。アル・ルマイヤン氏は数ホールをプレーした後、次のように語った。
「シュラリンクスの開業は、スポーツと観光分野で世界的リーダーを目指すサウジの大きな節目です。これは『サウジ・ビジョン2030』の野心を反映し、PIFが経済多角化と生活の質の向上を目指して新たな産業を切り開く決意を示すものです。シュラリンクスは単なるワールドクラスのゴルフコースではなく、この特別な地を、投資、ラグジュアリー観光、そして持続可能な未来の機会を生み出す原動力へと変える象徴でもあります」
コースはフォスター+パートナーズ設計による美しいクラブハウスに戻るループ状の2つの9ホールで構成され、9ホールまたは18ホールのプレーが可能。
シグネチャーホールは、紅海に向かって打つ砂丘に囲まれたパー3(6番・15番)や、ドライバーで1オンが狙える、ドラマチックなパー4(16番)などだ。
カーリー氏は、コース設計家のレジェンド、ピート・ダイ氏のもとで経験を積み、中国・深圳のミッションヒルズで10コースを設計した実績を持つ。
彼は次のように述べている。
「シュラリンクスは、真っ白な砂丘の自然環境とうまく調和するよう設計し、唯一無二のゴルフ体験を提供することを目指しました。チャンピオンシップティーからは上級者をも唸らせる戦略性を備えながら、〝ボールを見つけやすい〟設計で、初心者にも親しみやすいコースとなっています」
Text/Joy Chakravarty

ジョイ・チャクラバルティ
(アラブ首長国連邦)
ドバイを拠点に25年以上に渡り世界中でゴルフ取材を続けている。




