2025年11月13日〜16日 Jumeirah Golf Estates Earth Course, Dubai UAE, 7706ヤード・パー 72
優勝 Rory Mcilroy

1989年5月4日生まれ。178cm、73kg。米ツアー29勝、欧州ツアー20勝。メジャー5勝。昨年は「マスターズ」で優勝し、キャリアグランドスラム達成。22年には欧米両ツアーで年間王者に輝いた。世界ランク2位。
記念撮影を行なう、マキロイファミリー。左からポピーちゃん(5歳)、マキロイ、エリカ夫人。©GettyImages

バレステロス超え!

2025年DPワールドツアー「レース・トゥ・ドバイ」で、ローリー・マキロイが総合優勝。4年連続、通算7回目の快挙を達成した。
セベ・バレステロスの記録を上回り、残るはコリン・モンゴメリーの通算8勝のみ。この記録に並び、塗り替えることができるかどうか─。
「なんとかモンティに追いつき、追い越したい」
次は、欧州ツアー最多総合優勝記録に挑むマキロイ




DPワールドツアーのポイントランキング「レース・トゥ・ドバイ」を制したのは、2025年「マスターズ」で優勝し、キャリアグランドスラムを達成したローリー・マキロイだった。
同ツアー最終戦、「DPワールドツアー選手権」では、マシュー・フィッツパトリックとローリー・マキロイの2人が通算18アンダーでフィニッシュ。
プレーオフの末、フィッツパトリックが自身3度目となる優勝を決めた。
フィッツパトリックは最終日、6バーディ、ノーボギーの66で回り、通算18アンダーでホールアウト。
これに対し、3日目を終えて首位タイだったマキロイは、この日1イーグル、5バーディ、2ボギーの67でホールアウト。
前半で4つのバーディを奪い、リードをキープしていたが、後半の12番、16番でボギーを叩き、一時は優勝争いから後退したかに見えた。
しかし、最終ホール(パー5)で2打目をピンそば約5メートルにつけ、イーグル奪取。フィッツパトリックと通算18アンダーで並んだ。
プレーオフで、マキロイはティーショットを、フェアウェイ中央を流れるクリークに入れ、ペナルティドロップ後の3打目はガードバンカーへ。
一方、フィッツパトリックも3打目をグリーンサイド右のラフに入れた。
ただし、フィッツパトリックはアプローチが冴え渡り、4打目をわずか90センチほどに寄せてパー。
マキロイは、6メートルほどのパットを1発で沈めなければならなかったが、これを外し、フィッツパトリックの優勝が決まった。
欧州のレジェンド超え
次の目標は、モンゴメリー
「マスターズ」「アムジェン・アイルランドオープン」に続く、シーズン3勝目を逃したマキロイだったが、それでも年間王者の座を再び手中に収め、4年連続、通算7度目のDPワールドツアー総合優勝を飾った。
この記録は、セベ・バレステロスの優勝回数を1つ上回り、コリン・モンゴメリーの8勝にあと1つと迫った。
「今日プレーに出る前に、(セベの元妻の)カルメンと話をして〝セベならきっと誇りに思うはずよ〟と言ってくれた。彼はこのツアー、そして欧州の『ライダーカップ』にとって計り知れない存在。僕たちは彼のスピリットや言葉、欧州ゴルフにもたらした全てのものに励まされている。去年、彼の記録に並んだ時も最高だったけど、今年それを超えられるなんて夢にも思わなかった。本当に特別だよ」
また、次に超えるべき大きな壁は、偉大なスコットランドの伝説、コリン・モンゴメリー。
彼とドバイ滞在中に会い、話す機会があったという。
「彼の記録が手の届くところに見えてきた。欧州で年間王者を最も多く獲った選手になれたら、それは本当に特別なこと。まだ自分には何年かいいシーズンを戦える時間が残っていると思うし、なんとか彼に追いつき、追い越したい」
マキロイは2025年シーズンを、7度目のDPワールドツアー総合優勝という形で締め括ったが、その後すぐに開幕した2026年シーズンのDPワールドツアー第2戦「クラウン・オーストラリアンオープン」にも出場。
2013年以来の大会2勝目は叶わなかったが、グランドスラマーのプレーを一目見ようと、大勢のギャラリーが集まった。
中島啓太を含め、10名の選手がPGAツアー出場権を獲得
なお、最終戦では2026年のPGAツアー出場権をかけて、有資格者を除く上位10名の枠を目指して熱い戦いが繰り広げられた。
その結果、マルコ・ペンジ、ローリー・キャンター、クリストファー・レイタン、アドリアン・サディアー、アレックス・ノーレン、ジョン・パリー、リー・ハオトン、中島啓太、ラスムス・ニヤガード・ペテルセン、ジョーダン・スミスの10名が、PGAツアーのシード権を獲得した。
2025年「レース・トゥ・ドバイ」最終成績
| 1 | ローリー・マキロイ(北アイルランド) |
| 2 | マルコ・ペンジ(イングランド)※ |
| 3 | マシュー・フィッツパトリック(イングランド) |
| 4 | ティレル・ハットン(イングランド) |
| 5 | トミー・フリートウッド(イングランド) |
| 6 | ロバート・マッキンタイヤー(スコットランド) |
| 7 | ローリー・キャンター(イングランド)※ |
| 8 | クリストファー・レイタン(ノルウェー)※ |
| 9 | アドリアン・サディアー(フランス)※ |
| 10 | アレックス・ノーレン(スウェーデン)※ |
| 11 | ジョン・パリー(イングランド)※ |
| 12 | アーロン・ライ(イングランド) |
| 13 | リー・ハオトン(中国)※ |
| 14 | 中島啓太(日本)※ |
| 15 | ラスムス・ニヤガード・ペテルセン(デンマーク)※ |
| 16 | ジョーダン・スミス(イングランド)※ |
| 21 | ニコライ・ホイガード(デンマーク) |
| 22 | ジャスティン・ローズ(イングランド) |
| 25 | ラスムス・ホイガード(デンマーク) |
| 28 | パトリック・リード(アメリカ) |
| 34 | ビクトル・ホブラン(ノルウェー) |
| 66 | ジョン・ラーム(スペイン) |
| 80 | ルドビグ・オーバーグ(スウェーデン) |
| 91 | 桂川有人(日本) |
※は、今季のPGAツアーの出場権を獲得した選手。
「レース・トゥ・ドバイ」歴代優勝者
| 2025年 | ローリー・マキロイ |
| 2024年 | ローリー・マキロイ |
| 2023年 | ローリー・マキロイ |
| 2022年 | ローリー・マキロイ |
| 2021年 | コリン・モリカワ |
| 2020年 | リー・ウエストウッド |
| 2019年 | ジョン・ラーム |
| 2018年 | フランチェスコ・モリナリ |
| 2017年 | トミー・フリートウッド |
| 2016年 | ヘンリク・ステンソン |
| 2015年 | ローリー・マキロイ |
| 2014年 | ローリー・マキロイ |
| 2013年 | ヘンリク・ステンソン |
| 2012年 | ローリー・マキロイ |
| 2011年 | ルーク・ドナルド |
| 2010年 | マーティン・カイマー |
| 2009年 | リー・ウエストウッド |
| 2008年 | ロバート・カールソン |
| 2007年 | ジャスティン・ローズ |
| 2006年 | パドレイグ・ハリントン |
| 2005年 | コリン・モンゴメリー |
| 2004年 | アーニー・エルス |
| 2003年 | アーニー・エルス |
| 2002年 | レティーフ・グーセン |
| 2001年 | レティーフ・グーセン |
| 2000年 | リー・ウエストウッド |
| 1999年 | コリン・モンゴメリー |
| 1998年 | コリン・モンゴメリー |
| 1997年 | コリン・モンゴメリー |
| 1996年 | コリン・モンゴメリー |
| 1995年 | コリン・モンゴメリー |
| 1994年 | コリン・モンゴメリー |
| 1993年 | コリン・モンゴメリー |
| 1992年 | ニック・ファルド |
| 1991年 | セベ・バレステロス |
| 1990年 | イアン・ウーズナム |
| 1989年 | ロナン・ラファティ |
| 1988年 | セベ・バレステロス |
| 1987年 | イアン・ウーズナム |
| 1986年 | セベ・バレステロス |
| 1985年 | サンディ・ライル |
| 1984年 | ベルンハルト・ランガー |
| 1983年 | ニック・ファルド |
| 1982年 | グレッグ・ノーマン |
| 1981年 | ベルンハルト・ランガー |
| 1980年 | サンディ・ライル |
| 1979年 | サンディ・ライル |
| 1978年 | セベ・バレステロス |
| 1977年 | セベ・バレステロス |
| 1976年 | セベ・バレステロス |
| 1975年 | デイル・ヘイズ |
※「レース・トゥ・ドバイ」は2009年から施行。それ以前は、賞金「オーダー・オブ・メリット」によるランキング。
優勝週のWinning Swing
「スピン量のバラつきが小さくすごく安定したショットが打てる」





昨シーズンの「Qi35」は、マキロイが何度かバッグに入れたものの、すぐにその前のモデル(Qi10)に戻ってしまうという、相性のいいクラブとは言えなかったモデル。
しかし2026年モデル「Qi4D」は、1~2球打っただけですぐに試合で使用し、FWも合わせて入れるなど、非常に気に入ったラインナップのようだ。
「Qi35」をほとんど使わなかったのに、なぜ「Qi4D」に素早く移行できたのかを尋ねると、「スピン量のバラつきが小さいんだ。高スピンのショットと低スピンのショットの差が本当にごくわずかで、球の散らばりも小さい。大きなミスが出ず、すごく安定したショットが打てるんだ。1~2球打っただけで、すぐにわかったよ」とマキロイ。
今年もこれらの信頼できるニューモデルを武器に、メジャーを始め、世界で活躍を見せることだろう。
Text/Eiko Oizumi
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大泉英子
「ゴルフ・グローバル」編集長。海外メジャー取材は、男・女・シニア合わせて150試合以上。現在もLIVゴルフを含め、海外ツアーをメインに取材。全米・欧州ゴルフ記者協会会員。
Photo/Eiko Oizumi、Getty Images、DP World Tour




