Text & Photo/Eiko Oizumi

オフは沖縄で合宿を行い、その足でニュージーランドに乗り込んできた木下稜介。大会3日目は6バーディ、1ボギーの「67」をマークし、通算9アンダーまでスコアを伸ばして首位と4打差に浮上した。
「ショットが安定していました。ボギーは1つありましたが、大きなピンチもなく、ほぼ完璧にプレーできたと思います」
この日の天候は曇りのち晴れ。風は練習日に比べるとかなり弱まったが、木下は「コース自体が難しいので気は抜けない」と語る。ただ、グリーンに関しては、強風が吹き荒れていた練習日の方が硬く速かったという。現在はアイアンショットが安定している一方、ティーショットが時折曲がる場面があるため、「そのあたりを調整できれば(優勝の)チャンスはあると思う」と手応えを口にした。
昨年からはドラコンプロの山崎泰宏氏の指導を受け、トレーニング面とスイング面の両方から飛距離アップに取り組んできた。現在は8〜9割の力でも、以前より約5ヤード楽に飛ばせるようになっており、その成長には自信をのぞかせる。
「今の若い選手たちは本当に飛距離が出ますし、飛ばせることは大きなアドバンテージになります。バンカー越えが280〜290ヤードというホールが多いので、風にもよりますが、しっかり振れば越えられるというのは大きいですね」
今季の目標は、日本男子ツアーのポイントランキングで1位になること。そのためには単発の好成績ではなく、1年を通して常に上位で戦い続けることが重要だと十分に理解しており、その準備をこのオフに積んできたという。ランキング1位になれば、DPワールドツアー出場権やPGAツアー最終予選会への挑戦権も視野に入る。海外志向の強い木下にとって、その先には当然、海外ツアーへの挑戦が見据えられている。
「PGAツアーを目指してやっていますし、常に何が足りないのかを考えながら取り組んでいます。こういう難しいコースでプレーすることは成長につながりますし、ここで開催してくれるのは本当にありがたいです。日本ではなかなかこれほど難しいコースはないと思うので、すごく勉強になります」
コースについても、その難しさを改めて実感しているという。
「コース自体が本当に難しい。グリーンのアンジュレーションもそうですし、ピンポイントに打っていかなければいけない。手前だけでなく、奥に外した方がいい場合もあります。マネジメントにかなり頭を使うので、とても勉強になります」
「この調子のままティーショットが安定すれば、チャンスはある」ときっぱり。首位とは4打差。十分に射程圏内だけに、最終日の巻き返しに期待がかかる。





