現在約1万5000のゴルフ場があると言われているゴルフ大国アメリカは、2位の日本を1万3000以上引き離しぶっちぎりの1位。
メジャー大会の開催コースからバケーション向けのコースまで、アメリカで人気のコースを紹介。
Mauna Lani South Course
マウナラニ・サウスコース(アメリカ)
海越えのパー3は世界的に有名
● コース/6924ヤード・パー72(リゾート)
● 芝/バミューダ(ノースはパスパラム)
● 住所/1050 Makaiwa Place, Kohala Coast, HI 96743
● HP/www.maunalanigolf.com
● 備考/サウスコースの他、ノースコース、ウィキウィキコース(9ホールのショートコース)の全3コースがある。マウナラニ・オーベルジュやフェアモント・オーキッドに宿泊&プレーのパッケージあり。
ハワイ島のゴルフ場の中でも、最も美しく有名なマウナラニ。
今年、マウナラニ・オーベルジュ(旧マウナラニ・ベイ)は総工費200億ドルをかけて改装を行ない、ますます魅力的なリゾートになった。
サウスコースの15番・パー3は非常に美しい海越えホールとなっており、世界的にも有名。
かつてアーノルド・パーマー、ジャック・ニクラスらが出場したシニア・スキンズゲームの開催コースだ。
Text/Jeff Babineau, Eiko Oizumi
「ゴルフというスポーツは人々を結びつける場所」タイガー・ウッズ
現在、ゴルフ場設計も手がけるタイガー・ウッズ。
ゴルフ場だけでなく、練習施設、ショートコース、屋内パターコースまでジャンルは様々だが、彼のデザインコンセプトは一貫している。
幼少の頃、父アールさんや親しい友人と一緒に楽しくゴルフをした頃の記憶に基づき、「どんなレベルのプレーヤーも楽しめるコース・練習場造り」をモットーにしているのだ。
タイガーは上級者でないと楽しめないコースや、好スコアを期待できないようなコースではなく、初心者でもそれぞれのレベルに応じて戦略的に、想像力を働かせて楽しく回れるコースを設計している。
そしてゴルフには人々を結びつける力があるとし、プレーを通じて楽しい思い出を分かち合ってほしいという想いもある。
クライアントの要望も聞きながら、タイガーのゴルフに対するビジョンや哲学を盛り込み、一つ一つステップを踏みながら丁寧にコース設計を手掛けているが、単にゴルフ場を造る、というだけでなく、そこでプレーした人に忘れられない楽しい思い出を提供する場所でありたい、と考えている。
タイガーにとってゴルフ場設計は、「ゴルフへの恩返し」だという。
現在、ペブルビーチのパー3コースやドバイのトランプ・ワールドGCの設計、ハワイ・オアフ島のマカハバレーのコースの設計など、世界中で事業が進んでいるが、いつかはタイガーのコースを回ることで、彼の頭の中身をのぞいてみたい。
タイガー・ウッズのゴルフ場設計会社「TGRデザイン」は現在、本格的チャンピオンシップコースから、練習場、屋内パターコースまで様々なタイプのデザインを手がけている。