国際スポーツ振興協会・会長 半田晴久
「ジャンボ尾崎記念チャリティトーナメント」表彰式でスピーチする半田大会会長(写真中央)。左は大会副会長の尾崎将司、右は優勝した谷原秀人。
「医療従事者応援・ISPS HANDA ゴールデン・ミックス・トーナメント!!」の表彰式で、賞金を一人一人に手渡す半田晴久会長。
コロナが再認識させたスポンサーとギャラリーのありがたみ
新型コロナウイルスの影響で、国内のゴルフトーナメントが軒並み大打撃を受けています。
そんな中で「このままでは、日本のゴルフ界が危ない」との危機感を覚えた私どもISPSは、この夏に急遽男女、シニアの4大会を開催。
コロナ患者を出すこともなく、お陰様で成功裏のもとに無事終了しました。
もともと大会開催にはいくつかの目的がありました。
①閉塞感に包まれたプロゴルフ界に活気を注入する。
②コロナの治療に苦慮する医療関係者にチャリティをし、頑張ってもらう。
③その医療者に対し選手個々にチャリティをしてもらい、社会貢献意識を高める。
④入場者を入れることで、トーナメントはファンと選手が一体であることを再確認してもらう。
そして、これらの目的は、予想以上に大きな成果を上げたと私は感じています。
大会がすべて終了した後の9月23日に、女子選手の笹生優花プロが、「ISPS HANDA医療従事者応援!! チャリティレディーストーナメント」での2位賞金252万円(税引)全額を都内の病院に寄付したことが大きく報道されました。
彼女は「恩返しの気持ちで」とその理由を述べています。
男女の試合で寄付を義務付けたため、社会に貢献するプロゴルフを見る社会の目も、選手の意識も大きく変わったと思います。
トーナメントの発展には、ギャラリーが心から楽しめる雰囲気が必要です。
私どもは全大会で入場料を無料にし、フェースシールド、マスク、手袋を全員に無料配布し、万全の感染防止対策を施しました。
その上で、日替わり弁当(無料)やアイス、焼き芋、豚汁などの食べ放題のサービスに徹しました。
その結果、ギャラリーは楽しみながら応援。
選手もプレーを楽しんでいました。
両者の一体感は試合を盛り上げます。
選手もファンやスポンサーのありがたみを再認識し、感謝の気持ちが芽生えたようです。
ISPS専属契約の中西直人選手は選手会の理事でもありますが、彼を通じて「ISPSに男子の大会も開催してほしい」という要望を伝えてきました。
以前JGTOとは確執もありましたが、禍根を解消、JGTOとの共催で2試合を開催することにしたのです。
すべてはゴルフ界発展のため。私は心からゴルフを愛し、選手たちのことを心配しているからです。
通常の試合と同様、プロアマ戦も開催。アマチュアも全員PCR検査をして臨んだ。