熱中症で2人のキャディがダウン
暑さ対策も好プレーのカギ
リオ五輪金メダリストもお手上げの暑さ
今年のオリンピックゴルフは猛暑との闘いでもあった。連日30度を超える暑さに、90%以上の湿度。海外試合でも40度近い気温の中、プレーすることもたまにはあるが、ここまで湿度が高いのも珍しい。リオ五輪金メダリストの朴仁妃は、「過去20年間で、こんなに暑い中試合で戦うことはなかった」と語った。
笹生優花、レキシー・トンプソンのキャディ2人が熱中症でダウンするなど、暑さが過酷だった霞ヶ関CC。傘を差し、できるだけ直射日光を浴びないように努めたり、氷嚢で首筋や頭を冷やしたり、あるいはチームジャパンのように保冷剤を入れることができるアイスベストを用意することで、熱中症を防止。パフォーマンスを下げないよう、そして1日18ホールを回り切る体力を温存しながらメダル獲りに各自注力していた。
「暑さ指数」で31以上は「危険(運動は原則中止)」というレベル。メダル獲りは、暑さとの闘いでもあったのだ。
傘を差し、直射日光を浴びないように工夫する、ジェシカ・コルダ(米国)。
頭の上に氷嚢を置き、頭を冷やすビアンカ・パグダンガナン(フィリピン)。
ミストを噴出する扇風機の前を歩くキム・ヒョージュ(韓国)。
笹生優花のエースキャディ、ライオネル・マーティチャック氏は熱中症で体調を崩し、リタイア。急遽、フィリピンチームのコーチがバッグを担いだ。
アイスベストを着用し、暑さ対策に余念がない畑岡奈紗。8つの保冷剤をベストに入れることで体温を下げることができる。
Text/Eiko Oizumi