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「稲見、西郷はバケモン!」
おじさんパワーを見せつけられなかった篠崎

Text/Eiko Oizumi
Photo/Yoshitaka Watanabe

シニアツアー賞金王の篠崎紀夫(左)の1番のティーショット。小林浩美、青木功、倉本昌弘ら各ツアー会長に見守られてスタート。

 稲見萌寧、西郷真央らが子供の頃から、同じ練習場(北谷津ゴルフガーデン)で練習していたというシニアツアー賞金王の篠崎紀夫。シーズン終盤戦に入った頃に、「一緒に3ツアーズに出たいね」と稲見と篠崎は話をしていたそうだが、こうして3ツアーズにともに賞金王として出場でき、しかも2ステージ目の最終組で一緒に戦う機会にも恵まれた。結果は女子ツアーの圧勝。シニアツアーと女子ツアーの点差は、なんと16ポイントだった。

「(稲見、西郷は)バケモンですね。ショットがビタビタついたら、それをせっかく付けてくれたから入れないといけない、という感情が生まれる。彼女たちも当然それはあると思うんですけど、(緊張しすぎることもなく)それが入るんですよね。『ちょっとくらい外せば?』っていったら『嫌だ』っていってました」

 稲見や西郷に負けずに頑張ってきたが、うますぎて口での攻撃(口撃)もできなかったという。

「また来年来て、若い子たちをやっつけたいですね。来年はもうちょっと攻撃してあげようかな(笑)」

 また、男子ツアーの若手のプレーぶりにも刺激を受けた。

「JGTOの子たちもやっぱりうまい。ピンに攻めていくっていう感じが、シニアは危険を察知して逃げていくのと対照的。普段は、ボギーは打たないけど、粘ってバーディを取るというゴルフで戦っているけど、無理したら(3ツアーズでは)追いつかない。今日は自分のゴルフができなかった。どこかでガンガンいくゴルフを練習しておきます」

 若手ゴルファーたちのイキのいいプレー、ピンを攻めていく攻撃的なプレーを見て刺激を受けた篠崎。来年のシニアツアーでは、若手選手のようにガンガン攻める篠崎の姿を見られるかもしれない。

若手のうまさに舌を巻いた篠崎紀夫。
西郷真央のティショットを見守る伊澤利光、篠崎紀夫、稲見萌寧。
2ステージ目の最終組で戦った、稲見萌寧、西郷真央、篠崎紀夫、伊澤利光。

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