Text & Photo /Eiko Oizumi
「LIVゴルフインビテーショナル」の初日が始まるや否や、PGAツアーから、今大会に出場しているPGAツアーメンバー17名(うち10名は大会前にツアーメンバーの資格を返上)は、今後のいかなるPGAツアー(コーンフェリーツアーやPGAツアー・カナダ、PGAツアー・ラテンアメリカ、チャンピオンズツアーも含む)にも出場できない、さもなければ出場資格はないと発表した。その知らせをラウンド中に小耳に挟んだ選手も多かったようだが、木下はラウンド後にその知らせを知り、ショックを受けた。
「え〜、本当ですか? けっこう厳しいですね。何かしらの罰はあるとは思ったけど、意外でした。はっきりダメとは、ちょっとビックリしてます。勝手に、罰則があっても数試合出場停止かな、と思っていたので……」
今日の発表では、PGAツアーメンバーの罰則のみに触れており、JGTOやアジアンツアーなど、他のツアーの選手で今大会に出場している選手たちが、今後PGAツアーに出場できない、とは言われていない。だが、将来的にPGAツアーを主戦場として戦いたい木下の場合は特に、今回の裁定に不安がよぎる。
「やっぱり目指すところはPGAツアーなので、もう少し細かくPGAツアーの意見や罰則を聞いて、行動しないといけないな、と思いますね」
もし今後、PGAツアー以外のツアーメンバーに対し、「LIVゴルフに出場した選手は、PGAツアーには出場させない」という規則ができた場合は、LIVゴルフに出ることはない、と木下。ただ、現時点ではノンメンバーに対しては何も触れられていない。
「ダスティン・ジョンソンら、世界のトッププロも出場する試合に、自分も身を置いてプレーし、少しでも上手くなりたい。また、プロとして1円でも多く稼ぐというのは大事なこと」として、LIVゴルフに出場する魅力も感じている。
初日は、3オーバーの24位タイで終えた木下だが、「今日はティショットが乱れすぎて、最後まで直すことができなかった。いいとこなしでした。ティショットがフェアウェイに打てれば、アンダーで上がれると思う」と明日以降の巻き返しを図る。