Text & Photo/ Eiko Oizumi
「世界中で話題沸騰のLIVゴルフの試合に出場できて光栄だ」と語っているのは今季「東建ホームメイトカップ」で優勝し、国内男子ツアーの賞金ランク5位にランクインしている香妻陣一朗。先日、テキサス・ダラスで行われた「全米オープン」の最終予選会でもトップ通過を果たし、好調ぶりは持続している。
大会初日は10番ホールからスタートし、前半を1ボギーで耐え、後半に入って2バーディを奪い、1アンダーまで巻き返したものの、上がり4ホールで2ボギー、1ダブルボギーを叩いて3オーバーの24位タイに後退した。
「途中まで、めっちゃいいゴルフをしていたんですけど、上がりが最悪でしたね。風のジャッジミスとか、ちょっとかみ合わず残念です。本当にいいゴルフをしていたのに、上がりの4ホールでやっちゃっただけなんで、明日からは希望を持ちながらできるんじゃないか、と思います」
LIVゴルフシリーズは、48人しか出場できない大会で、狭き門だが、「できれば8試合、全部出たいですね。日本ツアーともそんなにかぶらないスケジュールですし、ここには確実に日本ツアーよりもトップ選手がいるので、そのゴルフに触れるのは上を目指していく上で大事なこと。もちろん賞金も魅力ですが、上のフィールドに段階を踏んで行けたらいいな、と思いますね」と日頃から語っており、今後の試合でも出場権を得るには、もっと世界ランクを上げ、注目される選手になりたいのだという。そして来週の「全米オープン」でも上位に食い込めば、世界ランクも上がり、トーナメントホストのグレッグ・ノーマンの目にもその活躍が止まることだろう。そうすれば、第2戦のポートランドへの出場の可能性も出てくる。
JGTOメンバーのスコット・ビンセントが団体戦(スマッシュGC)のチームメンバーでもある香妻だが、ビンセントが、フィル・ミケルソン、ダスティン・ジョンソンというLIVゴルフメンバーの中でも2トップの花形プレーヤーと同組で回りながらも、3アンダーの3位タイフィニッシュしたのを聞き、「自分も貢献できるように頑張らないと」と明日からの巻き返しを誓った。