2022年12月17日~18日/リッツカールトンGC/オーランド(フロリダ州)
PNC CHAMPIONSHIP
PNCチャンピオンシップ
PGAツアーとチャンピオンズツアー(シニアツアー)のゴルファー&父親か息子で構成されるチームで争われる大会。
豪華共演!アニカ親子&タイガー親子
負傷中のウッズ親子は8位タイ
息子チャーリーくんのスイングを褒める父・タイガー
アニカ・ソレンスタム(左)
(スウェーデン)
1970年10月9日生まれ。LPGAツアー通算72勝、メジャー10勝。2021年2月にツアー復帰し、「全米女子シニアオープン」で優勝。現在は国際ゴルフ連盟会長を務める。世界ゴルフ殿堂入り選手。マイク・マギー氏と再婚し、2児の母。
ウィル・マギー(左から2番め)
チャーリー・ウッズ(右から2番め)
(タイガーの息子。姉はサム・アレクシスさん)。
タイガー・ウッズ(右)
親子でチームを組んで優勝を目指す「PNC選手権」。
タイガー・ウッズ親子は今回で3回目の出場となったが、それ以外にも豪華な顔ぶれがズラリ。今大会の模様をレポートする。
「チャーリーはスイングを理解し、自分で修正できる」
―タイガー・ウッズ
息子チャーリーくん(右)のスイングをチェックするタイガー。
ギャラリーや関係者から注目の的のタイガー親子。
「PNC選手権」は、チャンピオンズツアー(シニアツアー)なので、カート使用が認められている。
今までできなかったバックスイングの形に到達
大会前のプロアマでは、タイガーがチャーリーくんのスイング映像を携帯に収め、完全に父親モード。
以下は、スイング映像を見ながら語っていたタイガーとチャーリーくんの会話である。
タイガー:これを見てみろ。完璧だよ! 完璧なバックスイングだ。
チャーリー:本当?
タイガー:ああ。この感覚だよ。明らかにここが全然違う。トップの位置がね。お前のトップは、ここまで行ったことがなかったよね。
チャーリー:スライスするのが嫌なんだけど……。
タイガー:いや、これが正しいスイングプレーンなんだ。トップは、本来この位置に来ないといけないんだよ。いい感じで振れるようになってくると、ドローが打てるようになってくるよ。
タイガーは、チャーリーくんの成長ぶりについて次のように語っている。
「なぜそれをやっているのか、何をやっているのか、をいつも僕はチャーリーに話をしているが、その理由の一つは、僕がいなくても自分でスイングを理解し、修正できるようにするためだ。ちょっとスイング軌道が外れたら、何をすれば戻せるのか、理解できるようになっている。こういうショットが出たら、こういうふうに直せばいい、とね」
そしてチャーリーくんがジュニアの試合でプレーをするときに、自分で修正ができるようになっているのが大きな成長だという。
それは、彼が息子のバッグを担いでキャディとして試合に出ているからわかることなのだ。
「ひどいショットを打っても、悪いパターンから抜け出そうとして、修正しようとする。彼にはその方法がわかっているのが見てとれるし、実際2人で試合中に話もしている」
今大会では、タイガーは足底筋膜炎を患い、歩行がさらに困難に。
そしてチャーリーくんは足首を痛め、親子ともども負傷していたが、優勝したビジェイ・シン親子のチームと6打差の8位タイと健闘。
息子の成長ぶりを実感しながら、親子の特別な時間を過ごしたタイガーだった。
前回よりも力強いスイングになり、飛距離も伸びているチャーリーくん。タイガーが「完璧だ」と太鼓判を押すバックスイングも、バランスが取れ、非常に美しい。
Text/Eiko Oizumi
Photo/PNC Championship(IMG via Getty Images)、Getty Images