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【ギア情報】2023年海外トッププロが使用する最新アイアンとパターを紹介!

海外ツアー直送!世界のトッププロに直撃!

2023海外トッププロ最新ギア情報アイアン・パター編

昨年末、あるいはオフの間に2023年モデルの新製品を試し、ハワイや中東で開幕戦を迎えた海外のトッププロたち。
彼らのバッグに入っている今話題の新製品やプロトタイプを『ゴルフ・グローバル』がチェック!
プロたちの用具事情アイアン・パター編をお伝えします。

アイアン編

アダム・スコットが使用

「オフセットのクラブで、スクエアに構えるようにスイングを覚えた。だから、少しオフセットが必要なんだ」

MIURA アイアン
ASモデル

©Eiko Oizumi

「マスターズ」チャンピオン
アダム・スコット

©Eiko Oizumi

スッキリとシンプルな形状のマッスルバック。スコットは昔から「小ぶりなヘッド」が好みだ。

©Eiko Oizumi

「トゥ側は高いものがいい。アイアンは自分好みのものを使いたい」とスコット。

©Eiko Oizumi

構えた時に、少しオフセットがある方が、構えやすいという。

かつてタイガー・ウッズも使用していた三浦技研製のアイアン。
1977年に兵庫県で創業され、現在に至るまで軟鉄鋳造アイアンにこだわり続け、製造販売をしてきた会社だ。

その三浦のカスタムメイドのアイアンを、アダム・スコットは昨年の「メモリアルトーナメント」からテストし、現在使用中である。
「アダム・スコットモデル」と言えるこのアイアンの特徴はどんなところにあるのか?

「ボクのように古い人間は、オフセットが少し必要なんだ。オフセットのあるクラブで、スクエアに構えるようにスイングを覚えてきたから、オフセットがある方が構えやすい。最近、ほとんどのメーカーはオフセットのクラブは作っていないから、ミウラにオーダーしたんだ」

アダムによれば、以前使用していたタイトリストのアイアンに比べて、ソールのデザインがフラットなのだという。

「バンスがあまりなく、フラットなソールの方が、地面でハネ返されにくいし、スイングもよくなるんだ。ターフを取ってスイングした時に、振り抜きやすいからね」

アダムのオーダーメイドのアイアンは、2回目で完全に仕上がったという。

「素材もハイクオリティだし、打感もいい。重めの音でパワフルな感じがする」

アイアンに強いこだわりを持つ彼が、ルックス、打感、パフォーマンスともに満足しているカスタムメイドアイアン。世界で2セットしかない、スコットだけが持つ特別なアイアンだ。

コリン・モリカワ使用

「このアイアンを使い始めてスイングがよくなった」

テーラーメイド
P7CMプロトタイプ

©Eiko Oizumi

コリン・モリカワ

昨年の12月の「ヒーロー・ワールドチャレンジ」で初投入したコリン・モリカワのカスタムメイドアイアン。

コリン・モリカワが手にしているのは、「P7CM」と刻印されたカスタムメイドアイアン。
昨年の12月から使用しているプロトタイプだ。

「以前使っていたP7MBとほとんど同じだけど、ソールが少し細いんだ。ヘッドの形は前にボクが使っていた730とほとんど変わらないけど、バンスやソールに手を加えている。このアイアンを使うようになってから、スイングがよくなったんだ。CMというのはCollin Morikawaのことだよ」

これもアダム・スコット同様、本人しか持っていない、スペシャルアイアンだ。

パター編

「プレーヤーの好みをさらに細かく聞き入れた」パター

スコッティ・キャメロン
「GOLO 6」&「GOLO 6.5」
「TIMELESS+」&「MASTERFUL+」
PROTOTYPE

©Yoshitaka Watanabe

GOLO 6(左)GOLO 6.5(中央)MASTERFUL+(右上)TIMELESS+(右下)

「GOLO 5」と「GOLO 7」の中間のサイズの「GOLO 6」はサイズだけでなく、打感、音、見た目の美しさなども改良。「6.5」は、ショートネックでトゥハングあることを示す。

スコッティ・キャメロン

©Yoshitaka Watanabe

デザイナーとしてはサイズ、打感、音などより良いものを常に目指しているよ!

PGAツアーを始め、世界中のツアーの選手たちが使用するパターを創り出してきたカリスマデザイナー。パターだけでなく、ヘッドカバーやアパレルなども手がけ、世界中にコレクターが存在する。

©Yoshitaka Watanabe

松山英樹もスコッティ・キャメロンのパターの愛用者。毎年「ソニーオープン」の会場などに顔を出し、新作に対する選手からのフィードバックを調査している。

©Yoshitaka Watanabe

ネックが長いものが「GOLO 6(左)」、短いものが「GOLO 6.5」。

©Yoshitaka Watanabe

同じソール幅のパターでも、トップラインの幅の違いなどによって、見た目の印象も変わる。

今年のハワイは“マーメイド”

©Yoshitaka Watanabe

ここ数年、スコッティ・キャメロンのハワイシリーズ特製ヘッドカバーは、フラガールが描かれたものだったが、今年はマーメイド。ピンク色でキュート!

©Yoshitaka Watanabe

アジアの新星トム・キム(キム・ジュヒョン)も早速使用。

©Yoshitaka Watanabe

ジョーダン・スピースも特製ヘッドカバーをゲット!

テーラーメイド
スパイダーGT X プロトタイプ

©Yoshitaka Watanabe

ツアーレップが持っているのは、「スパイダーGT Xプロトタイプ」。

©Yoshitaka Watanabe

現在発売されている、市販品の「GT X」と比較すると、ソール部分の窪み部分の形状が異なり、重量が変えられるようになっている。

©Yoshitaka Watanabe

45度の角度で下向きに入った溝が、ボールのトップスピンを向上させ、スムーズなコロがりを実現。

©Yoshitaka Watanabe
©Yoshitaka Watanabe

2018年に大人気となった「スパイダーX」のルックスに近い。

ツアー会場の練習グリーンに並べられていたのは、「スパイダーGT X」のプロトタイプ。
ソール部分に四角い窪みがあり、重量が変えられるところも市販品と違うが、ルックスは2018年に発売された「スパイダーX」に近いトラディショナルルックスに戻っている。
ツアーレップに聞くと、「ローリー(マキロイ)が今も使う2018年に人気を博した『スパイダーX』は、今もツアープロに人気があり、この頃のルックスに戻そうという話になった。
見た目は昔のものに戻っているけど、新しいテクノロジーがつまっている」そうだ。

ピン
OSLO 4 & ANSER 2/D

©Yoshitaka Watanabe

米国アリゾナ州のPING本社に所在するパター専門研究開発室でデザインされた完全削り出しパターが「PLD」パター。ツアーレップが見せてくれたのは、「アンサー2」「アンサーD」「オスロ4」の3本。

©Yoshitaka Watanabe

数多くのメジャー優勝者が使用した名器「アンサー2」のマットブラック仕上げ(右)と小ぶりで構えやすいショートネックのマレット「オスロ4」。

©Yoshitaka Watanabe

長年のテストと研究開発を経て、最も打感とコロがりが良いデザインを採用した、ツアーで実証済みの新溝を初搭載。

4月6日に発売されるという、ピンのPLDパター・マットブラックの3モデル、「アンサー2」「アンサーD」「オスロ4」をツアー会場で発見!
PLDパターとは、米国ピン本社パター研究室でデザインされたパターであり、完全削り出しヘッドが装着されている。
世界中のツアープロが認めた究極の打感とコロがりにこだわったスペシャルパターだ。
全部で7モデルだが、新発売されるのはこの3モデルだ。

O嬢チェック!
ゴルフ中継だけではわからないこんなところにも注目!

ツアー会場でこんなのも見つけました!

①LIVゴルファーたちのキャディバッグ事情

©Eiko Oizumi
©Eiko Oizumi

アディダスとの契約が終了したセルヒオ・ガルシア。

©ASIAN TOUR
©ASIAN TOUR

「サウジ・インターナショナル」で優勝したエイブラハム・アンサーは母校「オクラホマ大学」のキャディバッグ!「LIVゴルフ・マヤコバ」ではチームロゴ入りバッグを使用していた。

©Eiko Oizumi

ハロルド・バーナーⅢはスリクソンとの契約を振り返り、「いい会社だった」としみじみ……。

昨年まではアディダスとウェア契約があったセルヒオ・ガルシアだが、今年からはフリーエージェントのよう。
ゴルフバッグには自身のゴルフアカデミーの名前が、キャップはLIVゴルフや「マスターズ」のロゴ、ゴルフアカデミーの文字などが入ったものを日替わりで着用していた。
その他、エイブラハム・アンサーは母校の大学のスタンドバッグ、スリクソン契約だったハロルド・バーナーⅢはゴルフサウジのロゴ入りバッグにチェンジ。
LIVゴルファーたちは、LIVイベントではチームのユニフォームやゴルフバッグを使用することもあり、アパレルメーカーとの個人的な契約は難しいようだ。

②アメリカのコメディドラマをパロったヘッドカバー

KJチョイもゲット!

米国コメディドラマの「SUPERBAD」に登場するMcLovin(マクロビン)の名前をもじって、「McOdyssey (マクオデッセイ)」に。日本人にはあまりピンとこないけど、米国人にはウケていた。

③ピンクのリシャール・ミル♥︎

©Eiko Oizumi

ドライバーもピンク、時計もピンクのババ・ワトソン。「ずっとリシャールに、ピンクの時計を作ってほしいってお願いしてきたんだ!」

©Eiko Oizumi

飛ばし屋ババが、装着したままドライバーで打っても衝撃に耐えられる、1万G以上の耐衝撃性を誇る。

ババが見せてくれたのは、世界の高級時計リシャール・ミルの「RM38-02」。
彼がリシャール・ミルファミリーとして10周年を迎え販売された、彼の名前を冠した4本目の時計だ。
世界限定50本で、シリアルナンバー入り。すでに完売しているそうだ。
なお、彼の時計は、この50本に入らない特別な1本だという。

Text & Photo/Eiko Oizumi
Photo/Yoshitaka Watanabe
Tournament/Sentry Tournament of Champions, Sony Open in Hawaii,Saudi International(Asian Tour)

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